中国が米国や欧州、ロシアなどで、
北京・上海高速鉄道の技術を特許申請することが明らかになり、
日本の技術のパクリだと、日本の鉄道会社が反発していることが報道されました。
この中国高速鉄道は、日本とドイツが技術供与で造られましたが、
中国はこれを「純国産」の技術であると主張しています。
欧州のメーカーも、中国の海外での特許申請は、
「中国国内での使用に限定した技術供与の契約に違反している」
として中国に警告しています。
特許申請が認められれば、
中国は高速鉄道を海外に輸出することが可能になります。
そうなれば、莫大な開発研究費などがかかっていない中国高速鉄道は、
日本や欧州とは比べ物にならないくらいの破格の安値で、
海外に売り込むことができるわけです。
逆に特許申請が認められなれば、
ひとたび故障や事故が起きた時は、
日本やドイツの供与した技術に欠陥があったとして激しく糾弾し、
中国国内の批判を国外へ向けさせ、
莫大な補償を要求してくるのは陽の目を見るより明らかです。
360度どちら転んでも、タダでは起きないのが中国です。
このような国に、いそいそと技術供与する日本企業の経営方針と、
それを許す国の政策が理解できません。
また、この中国高速鉄道は、
中国共産党創立90周年の開業に合わせるため、
突貫工事や手抜き工事が頻発していると言われ、
その安全性に疑問がもたれています。
中国高速鉄道の安全性の不安はそれだけではありません。
中国国産の車両や鉄道施設は、中国の材料で造られています。
高架橋に使われる鉄筋や鉄骨、車両に使われるボルトなどすべて中国製です。
中国の製鋼や鋳鉄技術は、日本ほど優れてはいません。
経年劣化や使用損耗に対する耐久性は、日本製に比べれば雲泥の差があります。
それは日本の大手建設会社が、日本国内で建設工事を行う場合、
品質保持のために国産の鉄筋や鋼材を使用することからも明らかです。
時速300kmで疾走するメイド・イン・チャイナ。
私たちがお店で中国製品を買いうのとは、ワケが違います。