くろたり庵/Kurotari's blog~since 2009

総務系サラリーマンの世に出ない言葉

人生の楽しみ

2011-07-03 17:58:00 | つれづれなるまま
酒も飲まない、煙草もやらない(正確には「酒は飲めない、煙草はやめた」)。
ギャンブルもゴルフもしないし、女遊びをするわけでもない。

そんな私は、幾度となく人から、「そんな人生、何が楽しいのか」と聞かれます。
もう少し気を遣った言い方だと、「どうやって日々のストレスを発散しているのか」と。
それはもう、入社してから数え切れないほどです。

彼らに言わせると、男なら程度の差こそあれ、
これらのうちどれか一つは好きなはずだと信じているようです。
そんな彼らは、平日の夜はたいてい職場の誰かと飲み屋におり、
休日はゴルフに行くか、家の用事がなければ休日出勤しています。

そして彼らはきまってこう言います。
「早く家に帰ってもすることがない」
「休みの日に家にいてもすることがない」

節電でノー残業デーが実施され、サマータイム制度も始まって、
私の勤務する職場では、にわかにこんな会話が増えました。

人生にはいろいろな楽しみ方があります。
酒を飲んで、馬券を買って、ゴルフするだけが男の楽しみではありません。

私の知り合いには、トライアスロンに情熱を注いでいる男がいます。
日曜大工を趣味にして、家では手製の家具に柿渋を塗る男もいます。
かく言う私は、非日常的空間を味わえる歴史的建築物や博物館が大好きです。

楽しみは実際にやってみたり、行ったりすることだけではありません。
それについて書かれた本を読んだり、映像を観たり、
インターネットで情報を集めるだけでも楽しいものです。
それはギャンブルやゴルフでも同じことでしょう。

そこまで言って、ようやく相手は納得します。
でも表情はまだまだ半信半疑。
「そんなことの、一体どこが楽しいのか」と言いたげです。

でもそれはお互いさま。
余計なお世話というものです。