民主党大敗の原因や消費税論議は、
そこかしこで語られているので書く必要もないでしょう。
ただ、どうにも納得できないのが、千葉景子法務大臣の続投です。
確かに、国務大臣は文民であることと、
半数以上を国会議員で構成することが条件で、
必ず国会議員でなければならない、という決まりはありません。
しかし、神奈川選挙区の有権者たちは、
彼女に政治を託すことにNOを下したのです。
今回の選挙では、消費税論議の陰に隠れてしまいましたが、
民主党はこの選挙で過半数を獲得したら、
「外国人参政権法案」や「夫婦別姓法案」を提出するつもりだった、
と言われています。
千葉法相は社会党出身の左派にして、これらの法案の推進派でした。
また、法相でありながら死刑制度廃止論者でもあります。
有権者はこういった政治姿勢にNOを下したのではないのでしょうか。
「行政の継続性という観点から続投が望ましい」
と菅首相は方針を示していますが、
それならば民意はどこに反映されるのでしょうか。
民間の有識者を大臣に登用したわけではありません。
今回の選挙結果は、政治家として不信任をつけられたようなものです。
たとえ9月までであっても、9月までだからこそ、
迅速に対応すべきではないかと思うのです。