くろたり庵/Kurotari's blog~since 2009

総務系サラリーマンの世に出ない言葉

ゆうパック遅配の原因~明日はネコか飛脚

2010-07-04 12:41:34 | 総務のお仕事(いろいろ)

一昨日のこのブログで、ゆうパックの遅配のことを書きましたが、
ニュースや郵便事業㈱のホームページなどではとりあげられていませんでした。

それほど大きな問題ではないのかと思っていましたが、
今朝の朝日新聞の朝刊一面トップで、「統合ゆうパック遅配」の大見出し。

新聞などでは、お中元や選挙関連の荷物が増えて作業量が急増したことや、
ペリカン便とゆうパックのシステムを併存させてスタートしていることなどが、
原因として報道されています。

しかし、一昨日のブログには書きませんでしたが、
実は担当者から聞いた、手際の悪い統合方法にも原因があります。

それによれば、統合前日の6月30日深夜、
ペリカン便の事業所から、ゆうパックの事業所(集配郵便局)に
ペリカン便として受け付けた荷物をすべて移送したというのです。

そのせいで集配局は、普段の二倍近い荷物であふれかえり大混乱。
しかも、伝票などのコンピュータ処理が荷物によって違うとなれば、
遅配が発生しないほうがおかしいでしょう。

普通、統合というものは、6月30日でペリカン便の受付をやめ、
30日までにペリカン便の事業所で受け付けた荷物は、
責任を持って最後までその事業所から配送するものでしょう!
思わずそうツッこんでしまいました。

報道によれば、一日に1億円以上、毎月50億円の赤字が出ていたため、
統合を急いでいたことが原因といいます。
利用者に迷惑をかけ、さらによけいなコストをかけ、
生じた赤字に誰が泣かされるのでしょう。

日本郵政幹部は、取材に対し「損害賠償も検討する」としていますが、
このようなトラブルは、反社会的勢力による不当要求の、
格好のターゲットとなります。
それを思うと、総務担当者の私としては、
郵便事業㈱の窓口担当者が本当に気の毒になります。

でも、明日からは、やっぱりネコか飛脚にすることに決めました。
決め手は、朝日新聞の取材に答えた日本郵政幹部の以下の発言です。

「今回は数が多いが、1日ぐらい遅れても大丈夫と思った。
甘いのかもしれないが、土日できれいにすればほとんど影響ない、
と思っていた。」

はっきり言って「甘い」です。親方日の丸体質が丸出しです。
民間企業なら、とっくに淘汰されています。
三日たっても事態の公表もせず、この能天気ぶりでは、
利用者としては、まるで信用できません。

一応私も、会社の荷物の集配を取り仕切る、
民間企業の総務担当者ですから。