くろたり庵/Kurotari's blog~since 2009

総務系サラリーマンの世に出ない言葉

さすが?儲けるマックはやることが違う!

2010-07-08 22:14:36 | つれづれなるまま

さすが、マック!
やっぱり儲ける企業は、人と逆のことをするんですね。

大相撲の野球賭博問題から、多くの企業が懸賞金の提供を取りやめるなか、
日本マクドナルドは、名古屋場所でも総額600万円の懸賞金の提供を
継続すると発表しました。

「理事会の処分で一区切りついたと判断した」
「相撲界を一貫して応援し、盛り上げていくため」としていますが、
多くの企業が懸賞金を取りやめるなか、
あえて懸賞金を出すことで、
相撲ファンへのPR効果が高いと踏んだのでしょう。

確かに、一部の相撲ファンや角界関係者のなかには、
「理事会の処分で決着した」とか「たかが野球賭博ぐらいで」
といった風潮があるのも事実です。

しかし、警察は相撲部屋の一斉家宅捜査に踏み切り、
捜査は、野球賭博問題から角界と暴力団との関係を究明し、
資金の供給ルートを断つ方向に発展しつつあります。

懸賞金の提供を中止した企業は、
単に野球賭博問題への懲罰的な措置ではなく、
自分たちの懸賞金が角界を通じて暴力団に流れたことに対し、
社会的非難を受けるリスクを回避することを選びました。

おそらく、警察の捜査が決着し、協会の改革が行われない限り、
再び懸賞金を提供することはないでしょう。

一方、日本マクドナルドは、
社会的非難を受ける可能性を回避するよりも、
懸賞金を提供し、高い宣伝効果を得ることを選びました。
もっと捜査が進んでからでも手遅れではないと判断したのでしょう。

しかし、日本マクドナルドが、本心から
「相撲界を応援し、盛り上げる」ことを願っているのであれば、
いまは角界の浄化、健全化のために何をすべきかを考えるべきでしょう。
こんなときの懸賞金の提供は、売名行為のそしりは免れません。

もしかしたら、マクドナルドは宣伝のためというよりも、
これを機会に、角界に恩を売っているのかも知れません。
力士一人が一度にたいらげるハンバーガーの量は、
ハンパな数じゃない、お得意様でしょうから。

「お茶漬け海苔」や「チーズたら」じゃ、そうは食べられません。