くろねこの散歩道

日々のつれづれを…違った視点で、のんびり書いていきます。

消費税の税率アップと福祉目的税化

2007-01-25 21:17:06 | 福祉
こんにちは、くろねこです。

消費税の税率アップと福祉目的税化・・・
嫌なタイトルにしました。でも自分は必ず必要だと思っています。

医療福祉水準を維持するためには、絶対に避けては通れない問題だと思います。
 医療福祉の人に「お金」「消費税増税」と言っただけで、すぐに叩かれますが・・・ここ読んでくださっている人は大丈夫です。

 北欧では高福祉ですが、国民負担率(税金と社会保険料)は6割~7割です。手元に残るのは3割~4割です。
 日本は37%です。4割弱です。国の借金を入れると45%程度になります。手元には5割~6割残ります。

 今、年金・最低賃金よりも生活保護の方がお金をもらえるという、社会保障自体がおかしな状態になっています。

①真面目にずっと年金を払ってきて、運悪く障害者になってしまった。それでは、障害年金だ。
②全く年金を払わないで、運悪く障害者になってしまった。障害年金はもらえないから生活保護だ。

 ケースにもよりますが、実は②の人のほうが金多くもらえるんですよ。おかしいですよね。
 勉強してビックリ仰天でした。正直者がバカを見るのが福祉か?とか思いました。また、現実的に最低賃金よりも生活保護の方がもらえます。

 非常に「いびつ」な状況になっています。

 生活保護と最低賃金と年金給付、これらをもう一度白紙から考え直す時期に来ていると思います。

生活保護<年金給付
生活保護<最低賃金

 この式を成り立たせて、憲法25条の生存権考慮して、そのボーダーラインの生活水準をどのくらいに設定するのか?
 社会全体で考えなくては、いけない問題ですよね。

 これらの社会保障や福祉は、保険料や税金です。公(おおやけ)の金です。
給付水準を上げれば、負担は高くなります。給付水準が下がれば、負担が安くなります。高福祉、低負担など不可能な話です。

 福祉を削って減税するか、福祉サービスを良くして増税するか?
どの地点でバランスを取るかです。

 そもそも福祉の原資はどこから来るのか?入り口の部分です。
 保険料と税金ですよね。社会全体で払っているお金です。公(おおやけ)の金です。

 福祉のサービス水準を上げれば、当然社会全体の負担も増えます。
 でも安心した生活を送れますよね。

 税金が安ければ嬉しいですよね。しかし弱者は切捨てになります。
 原資がありません。

 直接税を上げれば、高額納税者、法人はすぐにみんな海外に逃げますよね。直接税を高くすると多くの人が節税に走ったりします。

 そこで消費税です。結局、間接税(消費税)の税率をどうするか?です。スウェーデンは25%(食料品など一部軽減で12%)です。
 高福祉の影には大きな負担があるんです。

 税金は所得再配分の大きなシステムです。

 社会全体の意識次第です。
 今、自分達はその岐路に立っています。