くろねこの散歩道

日々のつれづれを…違った視点で、のんびり書いていきます。

茨城県常総市で鬼怒川堤防決壊 河川に市町村境界や県界は存在しない

2015-09-20 22:57:13 | 生活
こんばんは、くろねこです。
政治ネタ以外で読んでくださっている皆様に感謝です

常総市鬼怒川で大規模な堤防決壊がありました。
皆さんニュースでご存知かと思います。

役所は事前に堤防決壊浸水シュミレーションを立てていました。
だいたい予想どおりになりました。実際の浸水区域は若干広かったようです。


国土交通省下館河川事務所より
鬼怒川・小貝川氾濫シュミレーション

http://www.ktr.mlit.go.jp/shimodate/simulation_pdf/
鬼怒川 0k~20k
http://www.ktr.mlit.go.jp/shimodate/simulation_pdf/ki01.html

で今回は上流の若宮地区で越流して(大規模メガソーラーで自然堤防を掘削開発してしまった所)、すでに街が冠水していたところに、堤防が決壊して大規模な被害に遭った。
①若宮のメガソーラー開発で「自然堤防を掘削」したところから大規模に越水し(9月10日午前6時ころから)
②その後三坂地区で堤防大規模決壊(9月10日午後1時前)

「自然堤防上」を「メガソーラー開発してしまう行為」についても考えさせられます
自然堤防を開発により掘削した部分が2メートル低くなっていますので、そこから水が派手に溢れる(越水)のは自然の理にかなっています。
ただ①の自然堤防掘削開発がなかったとしても②の堤防決壊が防げたかは?疑問です。
①の越流により、すでに周囲が水浸しの状態であったら・・・避難するかどうかは迷います。避難するにもリスクを負う。
結果的には同じになったと思いますが、「逃げる時間」は稼げたかもしれません。

3時間後に堤防決壊するぞ~と予測できれば逃げる事も出来るが、どこが決壊するかはその時が来ないと分からない。
ポイントを間違えれば危険になる場合もある。
今回鬼怒川は常総市三坂地区で堤防決壊しましたが、筑西市関本付近で決壊する可能性もあった(堤防から漏水あり)。
他にも危ない所が多々あったと思うんです。


対して小貝川や那珂川系統は今回の大雨では余裕がありました。
どうしてか?単に上流で雨降っていないからです。それだけの事。
もし「大雨の区域(降雨300㎜~600㎜/24h)」が東に50㎞ずれていたら、小貝川流域と那珂川流域が鬼怒川流域と同じ状況になった可能性が高い。
 1986年(昭和61年)小貝川・那珂川大水害の再来になったでしょう。小貝川と那珂川流域が水没リスクが非常に高くなります。脅しでも何でもありません。雨が大量に降り、水は高い所から低い所に流れる。それ以上でもそれ以下でもない。

 今回の豪雨、茨城県や栃木県では、どこで何があってもおかしくなかった。雨雲の位置が少しズレたら洪水になる河川も変わってしまいます。
竜ケ崎や取手が派手に水没していた可能性もあったんですよ。

また洪水時の河川は、どこで決壊するかなんて分からないんです。避難指示を出すことによってリスクが高まる可能性もある。
避難最中に流されてしまったらアウトでしょう。洪水時に橋を渡って避難所へ行くなんておかしいでしょう。自爆行為です。また「橋」は渋滞ポイントになるので身動き取れなくなります。その時に何かあったら・・・避難指示に従わず家にいた方がマシな場合もあるんです。ケースバイケースです。
 また役所の指定した事前避難場所もいい加減です。水害には全く対応していません。これは常総市だけではありません。
避難所がハザードマップを反映していません。
 

筑西市で鬼怒川堤防決壊しても常総市や下妻市は水没です。
真岡市で鬼怒川や小貝川が決壊すれば筑西市が水没です。
(氾濫シュミレーション参照)

「東京や南関東に住んでおられる、偏差値や民度が高く高度な知性をもっていらっしゃる皆様たち」は市役所の対応を批判していますね。しかし批判は間違っている
 常総市がハザードマップを認識していれば、10日午前中には打てる手がないのは明白です。避難指示出しても安全に逃げられる場所がないからです。洪水リスクが低い隣接地のつくば市・守谷市・坂東市に頼る以外にない。しかし坂東市とつくば市に逃げるには橋を渡る必要がある。非常に危険。
 また橋を渡る必要はないが洪水リスクがある隣接市は自分のところだけで一杯一杯
平野部洪水災害では、現在の洪水避難の決まりを根本的に変えない限り対応できないです。

 そして「堤防さえ高くすれば大丈夫」という「安易な思い込み」は捨てて下さい。
やらないよりはやった方がマシだが・・・どんな高い堤防でも亀裂あったらアウトです。決壊です

根本的な対策は、一時的にわざと川から水を溢れさせ、水を貯めておく所を作るしかありません。しかも流域に何か所か必要。
 水害リスクの高い水田地域では集落再編して、一部地区を盛土開発し既存住民&新規住民が住む&学校や避難施設や商業施設も作る(市街化区域)、その他は水田地帯にして今回のような洪水有事の際は故意に水没させる(一時調整池)として利用。
なーんて妄想してしまったが・・・・カネかかるしなぁ~大型公共事業!と文句ばかり言われるし・・・難しいなぁ~
 常総市の立地ならば大規模開発絶対に行けると思うけど・・・上手く大規模開発すれば、価格さえ釣り合えば新規若年家族持ち層が定住する。


開発によって儲かることはないが(多分赤字だろうが)、今後の税収減は最小に抑えられる。
開発単体では赤字でも、「有事の際の超大型調整池」もセットで作ると思えば割に合うと思う。
何?水没した時のコメがダメになった時はどうするって?平年時の5~6割補償でいかっぺ。

コンピューター付ブルドーザー角さん(田中角栄)が生きていたら・・・どうしただろうなぁ?

そういえば、カルト自民党安倍尊師は、水害など全く関心なく安保や会食やゴルフばっかり。マスコミ患部&お友達とゴルフやら会食ばかりですからね~
自民党議員も所詮は安倍ゴマすりですからね。国会議員としての存在価値はないでしょうね。
自民党でも法案をきちんと理解したうえで(自民党安倍尊師&子分にガツンと説教できるレベル)、苦渋の選択で賛成しているのならば理解できますが・・・
 自民党国会議員で安保関連法案理解している人はほとんどいないでしょうね。「尊師であられる安倍総裁が言うから正しい。」それだけでしょう。