くろねこの散歩道

日々のつれづれを…違った視点で、のんびり書いていきます。

郵政解散の本質

2007-01-07 17:28:33 | 政治・経済
こんにちは、くろねこです。

 人間は、自分が偏見で見られるのは嫌だが・・・自分のムラと違う人間を、偏見で見ることは好きなんです。そんな生き物です。
 経営者も病人も障害者も役人も医療福祉スタッフもみんな同じです。

 自分達を正義の味方にして、対立する物(違うムラの人間)はすべて抵抗勢力。
これが一番、何も考えずに気晴らしが出来るんですよ。コイズミさんのインチキ郵政解散の手法と一緒です。
 自分は、ひ弱な抵抗勢力ですが(笑)。

 正月とくれば年賀状・・・年賀状とくれば・・・郵便局。
 今年の10月から民間になります。

 で2005年のコイズミ郵政解散について振り返ってみましょう。

郵政解散の本質は・・・
 ①コイズミさん(森派)の経世会(旧竹下派)つぶし
 ②アメリカが巨大な郵貯マネーを「日本の意のままにならないように」自由化する。

 この利害が一致したからです。郵貯マネー=権力です。
 このカネを動かせる人間が権力を持ちます。

「郵貯マネーをどうするんですか?だれに託すんですか?」が郵政民営化の本質だったんです。
 アメリカ資本を信頼するか?日本の既得権者を信頼するか?
 この苦渋の選択だったはずです。

 でも経世会が郵貯マネーを使うよりは、アメリカ資本の方が幸せになると社会全体では選択したわけです。

 7割は、選挙を放棄した人と与党に入れた人のおおよその合計です。
 選挙の放棄は、当然、自ら進んで白紙委任状出したわけですから、勝った方の味方とカウントです。

 白紙委任状とは、簡単に言えば「全てお任せします。言った事には全て従います」と言う意味です。本来入れる人がいなければ、白票を入れるのが筋です。白票入れないということは、勝った方の政策でお願いします。すべてお任せします。と自ら認めたことです。

 選挙に行かないで、国が悪い!行政が悪い!と言うのは非常におかしいです。

 これから巨大な郵貯マネーを守るために高いコストがかかってくると思います。
しわ寄せは、過疎地と地方でしょうね。

 コストをかけて(リストラする)、守らなければ(利益を上げること)、外資に乗っ取られます。
 郵貯マネーを福祉に回す事など、もう不可能です。
 もちろん、もし郵貯を乗っ取った外資が福祉にカネ回せと言えば・・・話は別かもしれませんが・・・

 前回の選挙は、マスコミ・政府与党・財界・某宗教団体が一体となって、刺客騒動で、故意に本当の論点をごまかしましたよね。
 まさに粉飾決算です。あのやり方は本当に???でした。正義の味方のふりをして、ひどいモノです。だから郵政インチキ選挙と書いたわけです。

 郵政民営化に賛成ですか?反対ですか?
ではなく
 郵貯マネーを誰に託すんですか?日本の既得権を持っている人ですか?それとも外資ですか?
 この選択だったはずです。

 これが、この前の選挙の本質です。これを分かって投票した人・放棄した人は、どのくらいいるのでしょうか?

今年の元旦に配達された年賀状の束の中に、1枚紙切れがありましたよね。
「郵便局ご利用のみなさまへ」と言うタイトルだったと思います。

どれだけの人が見ましたか?

 それが自分達社会の意識です。
 きちんと考えるクセをつけないと、本当に取り返しのつかないことになるかもしれません。

 本質を見るのは難しいですが・・・今回は郵政解散を例にしましたが・・・
どんな事でも、本質を見ようと考えるクセが大切だと思います。