大黒さんの金魚鉢

黒金町の住人の独り言は“One”

One voice , one mission , one family

私の運動史(連合静岡時代 その18)

2016年04月12日 | 労働者福祉
「ライフサポートセンターしずおか」も「連合静岡ユニオン」もその根本は“未組織の組織化”です。
連合静岡ユニオンとは、一人でも入れる労働組合です。
労働相談を受けてもただ電話で応対するだけでは責任ある運動にはなりません。
労働組合に守られている労働者と未組織労働者の格差はどんどん広がっていましたから、懐に入り込んでくる労働者の味方になることくらいは当然の役割です。
自分さえよければそれでいいとして、それらを放置すればどうなるか、いつしか自らの足元から崩れていきます。
だからこのままではいけないと警鐘を鳴らしたのが「連合評価委員会 最終報告書」でした。

究極的には組織化100%が目標ですが、現実はその逆で、そのまま放置しておけば労働組合そのものも消滅しかねません。
中小零細企業の組織化はもちろんですが、非正規労働者の組織化も大きな課題です。
連合静岡ユニオンの設立も、のちに設立する「連合静岡メイト」もそのためでした。
しかし、言うは易し行うは難しです。

まずはその志を共有したスタッフに強い動機づけが必要です。
総務会議(会長・事務局長・副事務局長・総務)と事務局会議(月2回)を定例化し、徹底的に議論できるような体制を整えていきました。
今でも確信していますが、すべての会議体はOJTの大切な場になります。
「連合評価委員会 最終報告書」の読み解きを、事務局会議・3役会議・執行委員会・地協へと拡大していきました。
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10月に立ち上がったモデル地協ですが、課題はいくつも残されていました。
連合本部からヒヤリングに来た時にかねてから考えていた「地協ブロック化」構想について話をし、静岡特区として認めてくれるよう打診しましたが残念ながら認められませんでした。
やるならば自力でやるしかありません。
07年1月30日ブログ5月9日ブログ7月23日ブログ
そして事務局会議でブロック制の議論を始めますが、大変な激論となりました。
まさに組織問題の本質にまで議論は及びました。

(つづく)