大黒さんの金魚鉢

黒金町の住人の独り言は“One”

One voice , one mission , one family

歴史の裏側から見えるもの

2015年02月20日 | 歴史
国会論戦でイスラム国による人質殺害事件の真相が明らかになるだろうと期待していましたが、政府はのらりくらりと事実を隠蔽しようとしています。
トルコの外務相が共同通信との記者会見で、日本政府にはすべての情報を提供していたと証言していても、政府はそのことに関しては答えられない、の一点張りです。
このやりとりをきいて、背中がゾッとしてきました。
日本人は農耕民族のお人好しですから、歴史の中で騙されてばかりきました。
歴史の裏側からみると実によくわかります。

忌まわしい戦争はあるとき一瞬にして起こります。
満州事変の引き金を引いた柳条湖事件は、関東軍による謀略でした。
日中戦争の引き金を引いた盧溝橋事件も、夜中に響き渡った一発の銃声です。
太平洋戦争の引き金を引いた真珠湾攻撃も、ルーズベルトによる陰謀でした。

ルーズベルトは劣勢で敗色濃い英国のチャーチルから支援を求められますが、アメリカ世論は厭戦気分で参戦など到底無理な状況でした。
そこでルーズベルトは世論を戦争へ導くために大きな仕掛けを考えます。
ハワイは、日本海軍をおびき寄せるための大きな仕掛けだったのです。
そのあたりのことは「はめられた真珠湾攻撃」を読んでいただくとよく分かります。

もうひとつみなさんにぜひ見ていただきたい映像があります。
英国BBCがつくったドキュメンタリーを、1989年12月8日にNHKで放映した番組です。
真珠湾攻撃を防御されるとせっかくの演出効果が薄れるために、ハワイ島防衛の責任者であるキンメル長官は情報を一切与えられていませんでした。
そのために日本海軍の奇襲は成功し、キンメル長官はアメリカ国民から非難され、罷免されます。
NHKスペシャル 真珠湾攻撃~暗号を解いた情報部員たち~

歴史に“たられば”はありませんが、もしあの時、日本が軍縮に応じていれば、輸入全面禁止に耐え抜いていれば、世界の歴史は変わったかもしれません。
もしあの時、真珠湾におびき出されなければ、東京に4万8千発の焼夷弾が落ちることも、長崎と広島に人類史上最悪の地獄図をみることもなかったかもしれません。

今年は戦後70周年です。
イスラム国騒動に振り回されず冷静になって、あらためて歴史を振り返ってみましょう。
戦争に引きずり込まれることだけは、なんとしても阻止しなければなりません。