大黒さんの金魚鉢

黒金町の住人の独り言は“One”

One voice , one mission , one family

桶の理論

2015年02月12日 | 日々徒然
およそ完璧な人間などおりません。
長所もあれば短所もあります。
それはそれで良いとしても、自らの短所に気づいていないと、他人と上手なコミュニケーションを保てません。

人間の性格類型については様々な学説があります。
ユングは8つの性格類型を考えましたが、自分の類型を知ることで人間は適応力がありますので、性格の使い分けができるようになります。
たとえば上司が変われば、意図的にこちらの性格を変えることで摩擦を少なくしたり、部下との関係性にも同様の応用が利きます。
目的達成のためにもこういった対応力は身につけたいものですね。

「桶の理論」というものもあります。
これは心理学ではなく栄養学の領域ですが、コミュニケーションスキルを磨く際にも参考とされます。
私たちの体は約60%の水分と、タンパク質、脂肪、ミネラルで出来ています。
タンパク質が体の主な成分ですが、そのタンパク質はわずか20種類のアミノ酸から合成されたものから出来ています。
髪の毛も爪も細胞も絶えず新陳代謝が行われて人間の体は保たれています。
タンパク質の質は、それを構成するアミノ酸のバランスで決まります。
たとえば、たった1種類のアミノ酸が足りなかったとすると、他のアミノ酸がたくさんあっても一番低いラインまでしか効果を発揮できません。
その現象をアミノ酸の「桶の理論」と言います。

人間のコミュニケーションスキルも同じで、せっかくの長所も足らざる何かで台無しにしてしまいます。
だから自分の悪いところを指摘してくれる仲間は大切にしなければならないんですね。