大黒さんの金魚鉢

黒金町の住人の独り言は“One”

One voice , one mission , one family

国民生活基礎調査から見えるもの

2014年07月22日 | 労働者福祉
厚生労働省から「平成25年国民生活基礎調査」の概要が発表されました。
あらためて高齢化時代の到来を認識させられます。
(それは私たち家族が今その苦しみの真っ只中にいるからでもありますが…)

きっと日本の社会はこの問題に真正面からぶつかっていくことになるでしょう。
昔と大きく違うのは世帯構造です。
昭和61年には「三世代世帯」が44.8%で最も多く、「単独世帯」は13.1%(65歳以上単独世帯は10.1%)でした。
現在はそれが逆転し、「単独世帯」が25.6%(65歳以上17.7%)で、「三世代世帯」は13.2%です。
子夫婦と同居も46.7%から13.9%に大きく減少しています。
大家族には大家族の悩みや苦しみがあったでしょうが、少なくとも孤独とは無縁だったと思います。

老老介護も問題になりつつあります。
老人の介護問題についてある人がこう話してくれました。
「年寄りには3パターンあります。
痴呆症の老人、老人性うつ病の老人、ピンピンころり型の老人の3パターンです」
それぞれの比率がどれほどかはわかりませんが、問題を抱えるお年寄りは想像以上に多いような気がします。
そしていつかは寄り添ってきたパートナーとの別れがあります。
下の表は高齢者の実態ですが、これを見るだけで高齢単独世帯が加速度的に増えていくであろうことがわかります。

逃げようがない現実がここにあります。
さて私たちはなにをどのように準備していけばよいのでしょうか?
「連帯・協同でつくる安心・共生の福祉社会」の実現に向けて、私たちに描けるものはないでしょうか?