大黒さんの金魚鉢

黒金町の住人の独り言は“One”

One voice , one mission , one family

後ろ姿に教えられる

2014年07月11日 | 労働者福祉
県労福協事務所のある労政会館1階には労働金庫本店があります。
先日、1階からS課長が見えました。
なにやら申し訳なさそうに話しかけてきます。
どうやら営業オルグにきた模様です。

『吉岡さん、定期預金をお願いできませんか?』
「わたしは浮気しないタイプですべて労金預金だから上積みできないよ」
『運用はどうされていますか?』
「普通預金と定期預金で退職金の残金を積んでるだけだから運用するほどないし、正直言ってよくわからない」
『じゃあ一度話を聞いてください』

ということで後日、1階で運用担当者Hさんを紹介されて話をお聞きしました。

要するに私の権限内にある資産を効果的に運用するための個別指導です。
私は妻と折半した退職金を単純に労金定期に預けているだけでしたので、担当者はいくつかのプランを一緒に考えてくれました。
労金内の預金を動かすだけですから労金にはそれほどのメリットも無かったかもしれませんが、利用者としてはありがたいことです。
私は話を聞きながらできれば女房を口説き、他行で管理している老後資金を動かせればいいなとも考え始めました。
女房も運用などとはほど遠い人間関係だけで他行に預けているはずですから…。

実はこれらの資産運用の資料は労金から郵送で家にも配達されていたものです。
その資料を私も見ましたがなんのことかさっぱりわかりませんから捨ててしまいました。
でもこの体験を通じて、お客様サービスとはどういうものかいい勉強をさせてもらいました。

ある研究所ではサービスの要素として3つあげています。
ひとつめは「記憶に残る経験」…さまざまな商品を知り楽しかった。
ふたつめは「その時々の個人別の対応という1回性」…若い時に資産運用など言われても関係ない。
みっつめは「顧客との共同作業」…まさしく私の預金通帳を前にして共に考えてくれた。

お礼に見えたS課長の後ろ姿をみながら思いました。
(昔はよくこうしてあれこれ頼まれたものだ。
最近はこんなことも珍しくなったのは、私に寄り付きにくいのか…それともオルグそのものがなくなったのか?)
S課長の後ろ姿に学んだ私は一生懸命女房を口説いて預け替えを実行させたことは言うまでもありません。