リーダーとボス

リーダー（率先垂範者）とボス（訓戒命令者）との区別として、ある研究者はリーダーは人材育成者であるとしている。

すなわち…
ボスは人を追い立てるが、リーダーは援助する。

すなわち…
ボスは恐れさせるが、リーダーは熱狂させる。

すなわち…
ボスは時間どおりに来いと言うが、リーダーは時間より早く来ている。

すなわち…
ボスは問題が生じると誰かを責めるが、リーダーは自らその問題を解決する。

すなわち…
ボスはお前やれと言うが、リーダーは一緒にやろうと言う。

すなわち…
ボスは人を使い、リーダーは人を育てる。

語源からしてリーダーはリードする者である。
リードとは先導することであり、先頭に立つことである。
「リーダーは後ろ姿で教える」、とはそういうことであろうか。

組織の中で人は育ち、リーダーになっていく。
学べる組織と学べない組織ではその成果も決定的に違う。
学べない組織ではボスの座を争うがリーダーの成り手はいなくなる。

だからどんな組織でも人材育成を軽んじてはいけないし、その人材育成は隗より始めなければならない。