大黒さんの金魚鉢

黒金町の住人の独り言は“One”

One voice , one mission , one family

とっぴんぱらりの風太郎

2014年02月16日 | 読書
とっぴんぱらりの風太郎
クリエーター情報なし
文藝春秋


出張先の甲府が積雪1mという事態で急きょ取りやめになりました。
朝起きがけに得した一日をどう過ごそうかと考えました。
女房に代理出席を頼んであった町内会の集まりがあるので、念を押されて遠くへは行けません。
蕎麦屋の酒も楽しめませんから、酒を飲んだつもりで直木賞候補作品だった「とっぴんぱらりの風太郎」を楽しむことにしました。

著者は映画にもなった「プリンセス・トヨトミ」の原作者 万城目学(まきめまなぶ)です。
突拍子もないストーリー展開が持ち味の作家ですが、この「とっぴんぱらりの風太郎」でも充分に万城目ワールドを楽しませてもらいました。

舞台は落城寸前の大阪城です。
徳川方の三流忍者風太郎は“ひょうたん”の魔人に見込まれて、なぜか秀頼の元へ忍び込むこととなりました。
そして秀頼からあることを託されます。
そのことから圧倒的な数の徳川方忍者との壮絶な闘いになります。
そして…。

風太郎の望んだものとはなんだったんでしょうか?
風太郎を愛した女性は誰だったんでしょうか?
最後の最後まで…ほんとうに私は鈍い男です。