とっぴんぱらりの風太郎 | |
クリエーター情報なし | |
文藝春秋 |
出張先の甲府が積雪1mという事態で急きょ取りやめになりました。
朝起きがけに得した一日をどう過ごそうかと考えました。
女房に代理出席を頼んであった町内会の集まりがあるので、念を押されて遠くへは行けません。
蕎麦屋の酒も楽しめませんから、酒を飲んだつもりで直木賞候補作品だった「とっぴんぱらりの風太郎」を楽しむことにしました。
著者は映画にもなった「プリンセス・トヨトミ」の原作者 万城目学(まきめまなぶ)です。
突拍子もないストーリー展開が持ち味の作家ですが、この「とっぴんぱらりの風太郎」でも充分に万城目ワールドを楽しませてもらいました。
舞台は落城寸前の大阪城です。
徳川方の三流忍者風太郎は“ひょうたん”の魔人に見込まれて、なぜか秀頼の元へ忍び込むこととなりました。
そして秀頼からあることを託されます。
そのことから圧倒的な数の徳川方忍者との壮絶な闘いになります。
そして…。
風太郎の望んだものとはなんだったんでしょうか?
風太郎を愛した女性は誰だったんでしょうか?
最後の最後まで…ほんとうに私は鈍い男です。