大黒さんの金魚鉢

黒金町の住人の独り言は“One”

One voice , one mission , one family

やはりポイントは「連帯と協同」

2014年02月06日 | 労働者福祉
静岡県社会福祉協議会主催の「生活困窮者支援の地域づくりに向けて」セミナーに参加してきました。
午前中は中央大学教授の宮本太郎氏の基調講演。
午後は県内外4団体の事例報告を受けてからのシンポジウムでした。
盛りだくさんの内容で少しだけ私の理解度も高まりました。


昨年末成立した「生活困窮者自立支援法」によって、地域福祉の形が大きく変わっていく可能性があると宮本教授は述べています。
これまでの日本の生活保障は「正規雇用」「標準世帯」が基本となって成立してきました。
しかし「正規雇用解体」により、支える側がやせ細り倒れはじめています。
従来の「支える側」「支えられる側」の二分法が終わり、これからは「弱い個人」の支え合いによる「強い社会」の創造が求められます。

様々な事例を聞きながら、ある意味確信的な思いを持ちました。
私たちの持つ資源(ひと・もの・かね)で、地域や人々を元気にすることは不可能ではないということです。
そのためには私たちが行動することが求められています。

“百聞は一見に如かず、百見は一行に如かず、故に、万聞は一行に如かず”(孔子)
どんなにたくさんの勉強をしても、どんなにたくさんの視察をしても、たったひとつの行動には敵わないということです。
求められる行動が「弱い個人」の支え合いによる「強い社会」の創造ならば、まさに「連帯と協同」の実践を急がねばなりません。