大黒さんの金魚鉢

黒金町の住人の独り言は“One”

One voice , one mission , one family

無関心

2014年02月05日 | 労働者福祉
お年寄りっていっても様々です。
市役所からの帰りに、おでん昼食を食べに立ち寄った「杉乃屋」さんでの会話。
湯気の立つおでん鍋を囲んでおばさん・おばあさんの4人連れがいました。
「○○さんも、○○さんも亡くなってしまって寂しいね」
「でも90過ぎればもう大往生だよね」
「あそこの○○さんは100歳越しても元気で歩いてるよ。なにしろ老人ホームへ行くと年寄りだらけで年取っちゃうから嫌なんだって…ハハハ」
『おばあさんはお幾つですか?』「85歳だよ…もう駄目だよ」『そんなことはないよ。私の母と同じくらいだ、がんばってよね』
こんな楽しい会話をしながらおでんとぺヤング焼きそばをいただきました。

市役所にはある目的があっていきました。
先日みなさんにも協力いただいた「フードドライブ」事業で疑問に思ったことを確認にいったのです。
当然ながら私もおでん屋のおばさんたちも普通に暮らしている一般人です。
普通人にはこの飽食の時代に「フードドライブ」事業の必要性がなかなかわからないかもしれません。
でもそれが普通で、普通でないことが必要な悲しい時代になってしまったんですよね。

午前中2回、午後1回、区役所の2階へ足を運びました。
狭い通路は相談者でいっぱいですから、立ち止まったり座って様子をみることもできません。
でも三度歩いて、その場の空気は十分に味わってきました。

このフロアーには「障がい者」「生活保護」「保育」「母子家庭」「介護」「高齢者」支援のコーナーが配置されています。
役所では個人情報の関係で具体的な相談件数や相談内容については教えてくれません。
午前午後とも窓口の職員が真剣に相談に応じていましたが、なんとかしてこの実態を普通の人たちにも知ってもらわねばなりません。
そこから始めないと、社会全体の仕組みとしての「社会的弱者のバックアップシステム」ができないからです。
欧米ではその仕組みを行政だけではなく「教会」が担い、大金持ちには寄付文化が根付いています。
それにくらべてわが日本の貧弱さはどうでしょうか?
ここまで痛んだ社会は、これから先あの「永久派遣制度」が本当に法律化されればさらに深刻化していくでしょう。
そうなったらせめて高額報酬を得る経営者たちは、社会的責務として相応の寄付をするようなことを経団連が主導しても罰は当たりません。


「愛の反対は憎しみではなく、無関心である」
これは尊敬するマザーテレサの言葉です。
私たちの社会の責任として、私たちの社会は社会的弱者を支えバックアップする責任を担っているのではないでしょうか?
私たちの社会とは、支えることのできる私でありあなたです。
だからこそ私たちはこの貧困問題に対して無関心でいてはいけないと思います。
そしていつの日か、80代になった私たちも、おでん屋の鍋を囲んで皆さんとよもやま話に花を咲かせたいものです。