大黒さんの金魚鉢

黒金町の住人の独り言は“One”

One voice , one mission , one family

コンストラクト

2014年02月08日 | 日記
一昔前の私は今考えると非常に視野の狭い窮屈な男でした。
今でもその気が抜けないので時々失敗をします。

自分の価値観は間違っていないとの思いが強すぎて、時折その価値観の下で相手に期待をしすぎたり、相手も当然そうなんだという独善的な思いを持ってしまいます。

そんな私にある方がこんなアドバイスをくれました。
「間違った期待をするから失敗する、人はそれぞれだ。
相手の身になって“見る”ことをしなさい。
トラブルが起きるのは相手の心が見えないからですよ」
言われてみれば自分の心さえ見えない私に、相手の心が見えるはずはありません。
だから心を見る勉強をするんでしょうが、理論は学べても身につけることは実に難しい…。

雨が降って寒い一日でした。
こんな日は乱読日です。
アメリカの心理学者ジョージ・A・ケリーの「コンストラクト理論」を勉強しました。
「コンストラクト」とは簡単にいうならば「物事の解釈の基準」です。
自分の価値観だけを守ろうとすると「コンストラクト」を増やすことができません。
「コンストラクト」が増えないと、コミュニケーション能力が上達しません。
ケリーの人間解釈のコンセプトは「コンストラクト」です。
仕事好きもいれば女好きもいる、右の人がいれば左もいる、酒好きがいて甘党もいる、楽観的に悲観的、アウトドア派にインドア派、などなど「一対の対立概念」の束をできるだけ多く認識することが「コンストラクト」を増やすコツです。

もうひとつ、自分が今いる世界以外の人たちとつきあうことも「コンストラクト」を増やすことにつながります。
百人いれば百様と言いますから、それはそうでしょうね。
いろいろな見方ができるようになれば、自分の行動を相手がどのように受けとめたのかも分かるようになります。
さてさて歩いている道のりは果てしなく遠いですね。