君たちはこの車の名前を知っているかい?

型式はKE15となる。
K=エンジン
E=シャーシ
このクーペモデルだけ別のネーミングがあった。
中学になった頃、兄貴がこれに乗って帰ってきた。
色は白で、後期の1200ccの最上級グレードSLだった。
我が家で最初のクーペだった。
運転席に座ると、まずハンドルがちがう。
木目調のハンドルで、深形のブラック3本スポークで、
センターに大型のホーンパッドがある。
さらに、ディープコーンのタコメーターが装備されている。
リセットできるサブトリップも珍しかった。
さらにフロアシフトだけでもカッコいいのに、
なんとフルコンソールだった。
シートも、当時としてはスポーティなものだった。
テールランプは、ウインカーがオレンジだった。
それまでは、テールとウインカーは共用してたので、
独立して、色がちがうだけで自慢なのだ。
フェンダーミラーは砲丸タイプであった。
(普通のを板ミラーと呼んでいた)
サイドには、きらめくモールがついてある。
足回りは、最新のA型アームのストラット式で、
SLにはフロントスタビライザーが標準装着だった。
さらに、流行り始めていたラジアルタイヤを装着していた。
サイズは155SR12まだ扁平は70。
エンジンは、1200ccの3K型をベースに、
ストロンバーグのツインキャブレターだった。
パワーは77PS。
有鉛ハイオク仕様でした。
1リッター、55円やったです。
エンジンの見分け方
K = 1100
2K = 1000
3K = 1200シングルキャブ
3K-B = 1200ツインキャブ
3K-BR= レギュラー仕様
3K-R = レース用DOHC4バルブ(ワークス仕様)
3K-U = 51年排ガス規制仕様
4K-U = 1300・53年排ガス規制仕様
4K-EU= 1300・EFI仕様
5K = 1500
このK型エンジンは、2バルブOHV。
オーソドックスなカウンターフローである。
弱点を補おうと工夫がしてある。
IN,EXマニと燃焼室がスムーズになるように、
シリンダーが助手席側に傾斜している。
マニホールドと給排気ポートに角度がつかないように、
ブロック本体を傾けたのである。
これによって、カムシャフトを高い位置に配置し、
クランクからチェーンで駆動する。
酔って、OHVのネックであるプッシュロッドを短くした。
短くなると、軽くなるのである。
ただし、傾斜によって、マニホールド側のスペースが少なく、
ソレックスを装着すると、ファンネルがつけれなかったり、
タコ足が窮屈になったり、熱がこもったりした。
そこで、パワーアップを計りたい、レース用は、
傾いたエンジンをまた、起こしたのである。
それに伴い、オイルパンも当然作り直すことになる。
長い間活躍しているK型エンジンなのである。

さあ!車名に関して、ドシドシ、コメントいただきたい。