クニの部屋 -北武蔵の風土記-

郷土作家の歴史ハックツ部屋。

笛吹峠は“古戦場”の跡地?

2015年06月05日 | ふるさと歴史探訪の部屋
笛吹峠は古戦場跡でもある。
正平7年(1352)閏2月に、
新田義宗・宗良親王と足利尊氏が激突。
新田らは敗北し、越後へ落ち延びたという。

「笛吹峠」の名称も、敗退の陣営の中、
月明かりに照らされた宗良親王が笛を吹いたことによるらしい。
いささかポエジーが漂う。

ここは鎌倉街道上道でもある。
峠は標高100mにも満たないが、
かつて武士たちはこの道を駆け巡ったのだろう。

現在はアスファルトに舗装されていて、
車で楽に通ることができる。
その道沿いに、鎌倉街道上道の遺構とおぼしきものが一部残っている。
昭和50年代に埼玉県教育委員会が調査したときには遺構を確認しているが、
現在はどれくらい残っているのだろう。

遺構とおぼしきところは藪に覆われている。
見学する際は藪をかき分けなければならない。
ズボン、スニーカーが望ましい。
もっと言えば、冬の方が比較的見やすいかもしれない。

ちなみに、笛吹峠は心霊スポットでも知られているようだ。
色々いわくがあるらしいが、
古戦場ということも噂を発生しやすくしているのかもしれない。
藪の中を分け入り、鎌倉街道を探すぼくの姿は、
幽霊に間違えられるだろうか……。








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