クニの部屋 -北武蔵の風土記-

郷土作家の歴史ハックツ部屋。

幼な子と行く幸手の“権現堂堤”は?

2017年03月29日 | ふるさと歴史探訪の部屋
冬に息子と行った権現堂堤。
埼玉県幸手市にある。
桜の名所としてよく知られており、
毎年ここに足を運んでいる人は多いだろう。

権現堂堤は戦国時代終わりの天正4年に築かれたと伝わる。
確証はない。
ただ、この時期の築堤だとすれば後北条氏の存在が浮かび上がってくる。

なお、ここは巡礼母娘が人柱になったとも言われている。
大水で堤が切れたとき、巡礼母娘が自ら入水して水神の怒りを解いたという。
が、伝播された話の可能性が高い。
権現堂の人柱伝説は有名とはいえ、
似た伝説は各地にあるのだから。

冬枯れした桜並木の下を息子と歩いた。
さすがに人はまばらで、
息子は堤の上を全力疾走した。
桜が満開に咲く頃になればそうはいかない。
多くの観光客で賑わい、全力疾走すればたちまち人にぶつかるだろう。

僕は権現堂の桜並木は好きだが、
いわゆる「観光地」が苦手だ。
人混みが多いとどうしても躊躇してしまう。
よく知られた場所よりも、
自分だけの秘密基地を見付けたい感じ。

息子はどうだろうか。
父親にマニアックな場所ばかりに連れ出されているから、
その反動として「観光地」が好きになるかもしれない。

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