久保美緒のブログ

日々思うこと、感じること、考えること

久しぶりのモスクワ!

2018-10-28 | ピアノ
2018年10月27日(土)

大阪も、ようやく秋の空気になってきました。
と思っていたら、来週はもう11月ですね。


11月19日のモスクワ公演もいよいよです。
わくわくどきどき、、、!

チラシが出来上がったようです。



今年は、日本とロシアの交流年ということで、様々なご縁がつながり、第20回 国際音楽フェスティバルの中の一つの公演に出演させていただくことになりました。

<日本の心>に軸を置いて20年間続けられてきた音楽祭ですが、今回のテーマは「悟りへの道、永遠なるもの ー 日本人作曲家の作品に宿る仏教的・儒教的思想」となりました。


「第20回 国際音楽フェスティバル ー日本の心ー」
日時:2018年11月19日(月)19:00開演
会場:モスクワ音楽院内ラフマニノフホール

コンサート前半は、洋楽と邦楽の垣根を越えたすばらしい作品を数多く生み出されている前田智子先生の作品を尺八:田嶋直士先生、ヴァイオリン:河村典子先生、コントラバス:白土文雄先生、ピアノ:久保美緒でお届けいたします。宇宙、永遠、人間、自然、人間の業と無常観を描き出すプログラムです。

後半は、つい先日急逝なさった松下功さんの作品によるプログラムです。




話は少し飛びますが、今を遡ること15年? 大学院時代の研究テーマをラフマニノフにしたことで、在学中の2年間はロシアのことしか頭になかったような日々を過ごしていました。

彼の生まれ故郷をどうしても訪れたくて、夏休みを利用して一人ペテルブルクへ。

彼が少年時代を過ごしたという小さなアパートに泊まって感激のあまり一人涙し、信者でもないのにカザン大聖堂に一日に何回も足を運んだり、さらには長距離バスに乗ってノブゴロドに赴き、息も白くなる9月下旬の夕暮れ時、彼が幼少時に通ったであろう教会の鐘の音をベンチに座って録音したり、この川で遊んだりしたのかなぁなんて勝手な妄想を抱きながら、冷たい川にそっと手を入れてみたり、、、

その翌年、運良くモスクワ音楽院のマスタークラスに参加できることになったのですが、そのとき通訳として同行していた人が、まさか将来自分の夫になるなんてその時は夢にも思わず、、、笑


ロシアに住んでいたわけでもないのに、どういうわけだか、何かとご縁があり、ホッと懐かしい想いを抱かせてくれる国です。


なんて色々書いていると、だんだんと昔のロシア熱が復活してきて、もうすでにかなり興奮気味です。



そんなこんなで、様々な準備を日々積み重ね、日常の仕事、家事、育児をこなし (ていると自分では思っている)、私の頭の中は東京の路線図と大阪の路線図を重ね合わせたような状態。
心身ともに弱っているところを樹木希林さんの言葉に救ってもらいながら、とにかくポジティブに!と自分の脳に言い聞かせているところではありますが、この日を楽しみに、本当に楽しみに大切に迎えたいと思います。