久保美緒のブログ

日々思うこと、感じること、考えること

ハーゲン弦楽四重奏団&ツィメルマン

2010-09-30 | ピアノ
9月30日(木)

昨夜 ハーゲン弦楽四重奏団&クリスチャン・ツィメルマンの演奏会に行ってまいりました。

G.バツェヴィッチのピアノ五重奏曲 第1番
L.ヤナーチェクの弦楽四重奏曲 第1番「クロイツェル・ソナタ」
R.シューマンのピアノ五重奏曲

というプログラムでした。


すごかったです。
洗練され、緻密で完成度の高い演奏でした。

ツィメルマンは相変わらず哲学的で紳士的であたたかく、演奏ももちろんですが、そのすばらしい人柄も滲み出ていました。


やっぱり室内楽っていいな~


人間ですから

2010-09-29 | ピアノ
9月28日(火)


モーツァルトのヴァイオリンソナタに奮闘中・・・
でも、楽譜の中に、彼のちょっとしたイタズラ心(!?)のようなものを発見して、ちょっと嬉しくなりました。

嬉しいといえば
肌で秋を感じられるようになってきて、本当に幸せです。
いい季節なので、また駅まで自転車を使わずひたすら歩いています。

風を感じながら歩くのはいいですね。
気持ちも体も引き締められて、特に精神がしゃきっとします。


しかし

なぜか昨日今日と、集中力が少し低下。
メールを送る相手を間違えたり、送ったつもりが未送信だったり、家のカギを落としたり(あとで見つかりましたが)等々、、、

そこへ、弟との大ゲンカ。
今回に限っては100%向こうが悪かったので、私も久しぶりに怒鳴り散らしました。

ですが、冷静になって考えてみると、向こうも自分が悪いことをよくわかってて、あれこれ言い訳を考えたりしたのだろう などと想像してみると、

しょうがないか。。。

とも思えました。


最近
いろいろなことに対して、人間だからしょうがないか~と、考えることが増えてきました。
年なのかなー(笑)

だけど、きっと同じように私の周りの人たちも、私に対していつも寛大な気持ちで見守っていてくださってるのでしょうね~
すいません


昔だったら容赦なくぶちぎれて、ゆるせないものはゆるせない!!って憤っていることが多かった私ですが。。。


ま 今でももちろんそういう面はありますし、短気であることに変わりはないのですが、、、


心を広く 穏やかに 気を長く  
どんな時も、冷静さを失ってはいけませんね


もう一度心に刻み直します。

ほんと すぐ忘れちゃうんですよねー


大阪港、満喫!の日

2010-09-24 | ピアノ
9月23日(木)

今日はお休みをいただきまして、午前中は練習、午後から大阪港へ。

サントリーミュージアムで、私の尊敬するゴッホの映画をみてまいりました。
彼については、これまでにも様々な本や資料を拝見してきましたが、今回初めて、彼の絵に描かれているフランスの田舎の風景を実写でみることができ、すごく新鮮でした。

また、描くことに自らの命をかけた彼の凄まじいエネルギーを、改めて強く感じました。

私も、もっともっと全身全霊、命がけで音楽と向き合わないと・・・
身の引き締まる思いでした。


ここのミュージアムは、何度も来たことありましたが、今日初めて素敵なカフェを発見!
ホッと一息コーヒーを。


そしてその足でお隣の海遊館へ!

うーん 携帯写メの限界かな~




大きな水槽の前で立っていると、ふいに右手小指をギュッと握られました。
ドキッとして横を見ると、2歳くらいの女の子が、私の小指を掴んでいました。
どうやらお母さんと間違えているようで・・・
離すに離せずあわあわしていると、後ろから
「すいません~」
とお母さんが。

細くてちっちゃな手なのに、私の小指を握っていたその力は結構強くて、かわいいなーと思いました。
なんかあの感覚が今でもすごく残っています。
こんな私にも(笑)、母性というものが存在してくれているのかな~


下のはクラゲ。
この細長い触覚?線みたいなのが、どーしても、そうめんに見えて仕方なかったです・・・



お次は、ふれあいコーナー。
サメとかマンタ?エイ?に、直に触れるコーナーです。
サメ肌、ほんとにザラザラしてました。
エイは、ぬるぬるぬめぬめ。
どれも小型なのに、やっぱり触るとなると、結構怖くてビビりまくってしまいました☆


帰りに大正にある沖縄料理店おもろ へ。
このターンム(田芋)の包みあげ、本当に超おいしかった!!


充実の1日でした♪

コメント (1)

空気感

2010-09-24 | ピアノ
9月22日(水)

無事、けいはんなプチコンサート終了いたしました!

いつもながらにあたたかく迎えてくださったスタッフのみなさま、お客様、本当にありがとうございました。


ここは何度も出演させていただいておりますが、なんだかこの日はいつもと空気が違っていました。

私だけかと思ったら、共演者のKちゃんもそう感じたそうで。。。

かといって、冷たいとかではなく、非常に紳士的というか、座席が足りないほど大勢のお客様がいらっしゃったのに、静かというか・・・

同じ会場でも、お客様によって、その日の空気感が大きく変わるので、ホントにおもしろいな~と思いました。
もちろん演奏者の作り出す空間の影響が大きいとは思いますが、この日は、私達がステージに出て行く前から、そうだったので、不思議な体験でした。

後日、お客様の中から、私達奏者にとってとっても嬉しいコメントをいただけたのは、幸せでした。


チェロのSさんも、8・9月と暑い中本当にありがとうございました!


ベートーヴェンの街の歌、全楽章を本番にのせてみて、いい曲!と改めて思いました。
またやりたいなー


芸術の・・・残暑の秋

2010-09-19 | ピアノ
9月19日(日)

明々後日にベートーヴェンのピアノトリオ第4番を演奏いたします。
昨年に取り組んだ時は、ヴァイオリン・チェロ・ピアノでしたが、今回はクラリネット・チェロ・ピアノバージョンです。
同じ曲なのに、楽器が変わると 曲の表情が驚くほど変化するので、おもしろいです。


そういえばちょうど今
「秘密諜報員ベートーヴェン」
という本を読んでいます。

彼の死後、不滅の恋人へあてた3通の手紙が発見され、未だにそれが誰へ宛てたものだったのか、判然していないのは有名な話ですが、この本では、恋文ではなく、実は思想的で政治的なメッセージを含む密書だったのではないかという仮説を展開しています。

それは無理やりすぎだろーっ

て思わず突っ込みたくなる場面も何箇所かありますが、なかなか興味深い角度から書かれていて説得力がある場面もあるので、おもしろく読んでます。



話かわって・・・
この秋、新たにモーツァルトのヴァイオリンソナタに取り組むことになりました。

彼の作品を演奏すると、完全に素っ裸にされてしまうのでいつも本当に大変なのですが、いつかはきちんと向き合わなければならない作曲家。(と自分では思っています)
かなりの時間をかけていくことになるでしょうが、とりあえず最初の一歩を踏み出してみます。