久保美緒のブログ

日々思うこと、感じること、考えること

自分は自分!

2019-11-10 | ピアノ
2019年11月10日(日)


今年は日本とポーランドの国交樹立100周年ということで、こちらへ行ってまいりました。



初めての場所にちょっぴり場所見知り?



展示館内は撮影禁止でしたので写真はありませんが、とても落ち着いて過ごせる空間で雰囲気よかったです。



数年前にクラクフ、ワルシャワ、ジェラゾヴァ・ヴォラを訪れたときの様々な記憶と重なり、懐かしさも手伝って幸せな時間となりました。


会場の7割くらいまでは興味を持って展示物や絵画に集中していましたが、最後の方は「足イタイ、、、」と半べそ気味だった5歳児。


気を取り直して。
微かに感じる潮風の香りを堪能しながらのランチデートタイムとなりました。

息子とこんな時間を持てるようになるなんて、数年前までは想像もできませんでしたから、なんだか贅沢な気分です。






美術館まで往路は阪神電車の岩屋駅から向かったので、帰りも同じ道で帰る気満々で駅に向かいました。
しばらく歩いて、ようやく駅に到着。
改札へ向かって長い階段を上っていると
「ママ、なんかJRの音楽が流れてるよ」
と5歳児。

「え!?なんで?阪神電車の駅じゃないん?ここ?」

と階段を上りきったところで見えたJR灘駅 の看板。


どこでどう間違えたんや、、、


でもまあとりあえず大阪へ行けばいいんだからいいよね。
と、帰りはJRに揺られることになりました。
なんだか可笑しかったなー 笑




そしてこちらは、昔ロシア語を習っていた先生からご案内をいただき参加することができた第5回ロシアン・フェア。





お世話になった先生をはじめ、久しぶりの嬉しい再会もあり、時間が遡ったようでした。



手作りぺリメニ、ブリヌイ、ピロシキに舌鼓を打っている間に、会場では人形劇の準備が進められていました。

最初にあらすじの説明があり、人形劇本編は全てロシア語で楽しむという子供向けの楽しいお芝居でした。
こんなに至近距離で人形劇を観劇するなんて子供の頃以来でしたので、とても新鮮でした。
息子も じーっと見入っておりました。




こちらはロシア人女性4人組ユニットによるロシアの唄コンサート。
2曲目に聴かせてくださった「カリーナ」を聴いているうちに、じわじわぽろぽろ涙が。
自分の意図ではなく、誰か第三者が憑依してその人が泣いているような、あの感覚です。
昔はよく自分の身の上に起こっていましたが、今回は久しぶりの不思議体験となりました。

左から春、夏、秋、冬をイメージした民族風衣装だそうです。
写真ではちょっとわかりにくいかもしれませんが、冬の色が私たち日本人の感覚と違っているように思いました。寒い国ならではの感覚なのかなと、興味深く拝見しました。



お買い物をするとオマケをいただいてしまいました。
そばの実。
うれしい♪




日本とロシア(に限らず他のどんな国も)の文化交流を通じて、お互いを尊重し合い、より豊かな関係を築いていけるよう、様々な活動を展開なさっている在日本ロシア文化支援センター「ローディナ」というところがあることをこの日初めて知りました。
人種・世代を越えて、みんなが充実した交流に参加できる場を設立するために、現在大きなプロジェクトに取り組んでおられるそうです。
たくさんの方々からの支援もお願いしたいというお話もなさっておられました。
ご興味ございます方は、ぜひHPをご覧になってみてください。

何でも、どの分野に於いても、コントロールしやすいように均一化しようとする現代において、多様性を尊重し大切にしていくことは本当に大事なことだなと改めて感じた一日でした。



こちらは音楽院さくら夙川校。
ツリー!!にテンション上がりました!!!



先週は、日々の通常レッスンに加え、めちゃめちゃ久しぶりに代講レッスンも担当させていただきました。

そもそも、毎日自分の生徒さんたちのレッスンをしていると、代講に入ること自体不可能なのですが、たまたまぽっかり空いた日に、本当にうまくぴったりご依頼をいただくという、何ともありがたいお話でした。

お一人以外は全員初対面の年中さん~小学2年生まで数名の生徒さんたちをレッスンするということで、一期一会ですから結構どきどきします。


担当の先生からの引き継ぎ書の内容は当然全て頭に叩き込み、レッスン当日はお会いしたその瞬間から色々なことを見抜き、その演奏からも色々なことを読み取った上で何から取り組んでいくべきか優先順位を決め、どうやってそれを伝えていくのがベストか、或いは一緒に話し合いながらつくっていくのがベストなのか、その生徒さんの年齢、性格、反応も見ながらやっていき、且つ初対面の先生に対する警戒心や猜疑心を一瞬にして払拭し、その懐にするりと入り込み、且つユーモアを交えて楽しい空気をつくり、且つ大事なことは譲らない、妥協しない、でも普段の担当講師の先生が長期的な計画でなさろうとされていることを邪魔しないところまでの踏込にとどめる、、、、、、

これだけのことを一人30分ずつという短い時間の中で分刻みならぬ秒刻みに次々実行していくのは、不可能としか思えないのですが、それでももの凄い集中力を駆使して、エネルギーを使い果たして頑張ってまいりました。

個性豊かな良い生徒さんたちで、私は結構楽しかったのですが、誰か一人でもそういう風に感じていてくださっていたら嬉しいな。



その翌日朝からのいつもの自分のクラスの生徒さんたちのレッスンは、何だかいつもよりホッとしました(笑)
もちろん、同じようにしっかり集中してエネルギーを注ぎ込んでいますが、ホームの安心感というかなんというか。。


疲れましたが、学ぶことや喜びも多く、いい経験をさせていただきました。


どんな状況に置かれても常に 自分にできることは何なのか 自分には何ができるのか というところに立ち返り、問い続ける。
自分は自分であって、それ以上でもそれ以下でもないわけですから、大事なことですね。


すべてに感謝!!














スキマ時間

2019-11-03 | ピアノ
2019年11月3日(日)

今日はどうやら11月3日文化の日だそうで、いつの間に11月、、、!というのが率直な感想。
そして「文化って何?」という5歳児の素朴な質問に大汗。笑
例年この日を迎えると、そこからは あっという間に大晦日になだれ込んでいくイメージなのは私だけでしょうか。



さて、色々なことに追われていた秋ですが、仕事が忙しい時に限って休日や隙間時間にあちこち飛び回りたくなるというのは一体どういう訳だか自分でも説明がつきません。

朝起きて、急にあそこ行きたいな とか、あれを始めてみよう など、即断・即決・即行動 癖は昔よりはマシになったものの、やはり人間の本質はそうそう変わるものでもないらしいです。そんな暇あったら練習しろよ!と自分にツッコミを入れることもしばしば、、、。

そういえば先日、ピアノ指導法勉強会に参加させていただいた折に、音楽家はフットワークが軽いというか、行動範囲が半端ないというお話が出ていましたが、とっても共感いたしました。

私自身はそんなにたいしたことはしていないと思うのですが、その隙間時間にそこ行くか?みたいなスケジュールを時として実行してしまうこともあり、私に限らず、周りの音楽家をざっと見渡せば、たしかに実際みなさん本当にエネルギッシュに飛び回っておられるなと。

院生時代に何度かレッスンを受ける機会に恵まれたとても素敵なピアニスト仲道郁代さんの自伝的著書をたまたま読んでいるところでしたが、仲道さんの活動も人間離れしたスーパーウーマンのようだなと感じていたところでしたので、私なんかとは全く別世界の雲の上の方ですが、なんだかそのあたりの感覚には共感というか共鳴するものがあり、面白いなあと思いました。(私の勝手極まる一方的な思いですが^_^;)


でも、これって実は目の前のことに瞬間的にもの凄く集中する能力に長けているってことでは?! と、なぜか今朝起きてすぐに頭に浮かびました。(超ポジティブ思考!)

分刻みならぬ秒刻みスケジュールを滞りなくこなしていくには、かなりの集中を持って一つ一つに取り組んでいなければならないはず。少しニュアンスは違うかもしれませんが、先の仲道さんも、隙間時間の活用や、瞬時に自分の中の頭や気持ちを切り替える能力、そして体力!はとても大切というようなことを言っておられたので、やはり音楽に限ることではありませんが、目の前のことに集中、そしてその時間が一つずつ積み重なって未来へつながっていくという意識を持つことは大事だなということを再認識した日曜日となりました。



というわけで、時系列はめちゃめちゃですが、自己満足風 最近の記録。

秋桜を堪能。



海の生き物









闘争心を失っているサメ 笑



隙間時間にトレーニングなんか始めてみたり、、、(!)



こちらは早朝の弾丸移動を経て



金の鯱!



電車→戦隊ものへと興味の対象が移行した模様。
しかしこの黄色い方は何のキャラクター?
おでこの三日月から月光仮面の令和版?


一生懸命ぬりぬり



一応ハロウィンらしき体験



午前中はピアノ指導法勉強会に参加。一般企業でいう研修のようなものでしょうか。
どんなお仕事でも同じでしょうけれど、ピアノ講師という仕事も一生勉強ですから、常に先人の背中を追い、知恵を吸収させていただくべく、できるだけ自分の中に外からの風を通すように心がけています。

午後に本番を控えている日でしたので、直前までどうしようか迷いましたが、やはり参加できてよかった、、!
ベテランの先生の講義は、言葉の隅々まで魂が宿っていて、本当にハッとさせられることが多いです。

そして、ぴゅーんと移動、高速で昼食をとり、指ならしをして、キュッと頭を演奏モードに切り替え、グランヴィア京都へ。
フルート、箏、ピアノという異色のトリオ本番。
お二人と過ごす時間は、とても楽しく、いつも自然体な空気感が漂っていて、大事なことにだけ集中できるすばらしいメンバーでした。
またご一緒できるといいな~ というか、たぶんそういうご縁がまたいつかありそうな気がする、、、!



そうこうしているうちにすっかり秋色。




先月は見つけられなかったどんぐりが
ぽとーん ぽとーーん!
と、たくさん落っこちていました。




おいも!
園の先生に教えていただいたのですが、おいもは、掘り起こしてからすぐに食べても全然美味しくないのだそう。
しばらく寝かせておくと、いいお味になってくるのだとか。
全然しらなかったー!!





そうそう、学生時代ぶりに訪れた大阪音楽大学内にある楽器資料館。
新館になって、展示の仕方が少し変わっていましたが、やはりすばらしい場所でした!

室内楽をやっていていつも思うのは、弦楽器や打楽器、和楽器、管楽器等々、どの奏者も、自身の楽器の歴史や仕組みにまつわること、楽器の特性を本当によく勉強して理解して、自分の奏でる楽器に関して驚くほど色々なことを知っているなあと。
演奏家としては当たり前のことなのでしょうけれど、ピアニストだけなぜか他の楽器の方たちに比べると、ピアノという楽器に対しての関心が何となく少ない気がします。もちろんみんながみんなではありませんが、、。

それは、もしかしたらピアニストだけが、自分の楽器ではなく、各会場に置かれている楽器で本番を乗り越えるという使命を持っていることに関係しているのかもしれませんが、、、。

かくいう私も、そういえば学生の頃にピアノ構造論という授業で勉強して、浜松の楽器工場を見学して、そのあとはたまに本を開いたり、調律師の方と話したり、、程度だなと、、、猛省。

これではいかん!と、再勉強スタート!!


そういう意味でも、この楽器資料館には、ピアノの変遷(もちろん他の楽器も)を身近に感じられ、今自分が向き合っている楽器への愛おしさが増す要素がびっしり詰まっていて、本当におすすめです。

早速、5歳の息子も夫に連れられて見に行ってきたようで、「かっこよかったー!」と嬉しそうに感想を申しておりました。音楽院本校の生徒のみなさんへは、久保のおすすめ!とすでにご案内したところですが、小さい子供さんも、楽器を演奏されない方でも充分楽しめる空間となっておりますので、ご興味ございます方は、ぜひ大阪音楽大学のホームページから検索なさってみてください。




ではまた!