十人のお坊さん
昨夜NHKで「十人のお坊さん」という番組が放送されました。
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このご時世、モヤモヤすることや悩ましいことがたくさん!そんなときはお坊さんのお話に耳を傾けてスッキリしませんか。説法を通して生きる知恵を学ぶ2回シリーズの後編。
番組では10代~70代以上の各世代1000人ずつ計7000人に心のモヤモヤや悩みをアンケート。後編では「忘れられない過去が振り切れない」「自分の見た目が嫌」「子育ての悩み」という3つのテーマをとりあげて、お坊さんたちが説法を行う。十人十色の説法には、モヤモヤや悩みの解決だけでなく、教養としても身につけておきたいステキな言葉がたくさん詰まっていた!
(NHK HPより)
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3つのテーマのひとつ「自分の見た目が嫌」に対する説法。
その中の浄土真宗 川村 妙慶さんのお話。
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映画は主役だけでは成り立ちません。周りの人たちが主役を盛り立てて成り立っています。見た目で悩むという人は主役になりたいと思っているのかもしれません。しかし、それぞれの配役にもまた映画の中に出ていなくても一人一人の存在はあります。
仏教には無財の七施という教えがあります。
無財の七施
眼施≪げんせ≫
目のお布施 目で相手をしっかり見つめましょう
和顔施≪わげんせ≫
笑顔というものは人を和ませますよ
言辞施≪ごんじせ≫
言葉のお布施 やさしい言葉を使いましょう
パワハラは人の心を乱してしまいますよ
身施≪しんせ≫
自分ができることは率先して動きましょう
動くことでいろんな発見ができます
心施≪しんせ≫
こころのお布施 言葉というものは心のつかいといいます
日頃考えていることが必ず言葉に出ます気をつけたいですよね
房舎施≪ぼうじゃせ≫
ひさしを貸すということです
相合い傘 半分濡れるけれど半分は濡れずにすんだね
お互い様という気持ち
床座施≪しょうじゃせ≫
電車の中で座席を譲る
もう一つは自分の座を譲るということ
七施のうち一つだけでもやってみてください。
人間は見た目ではありません。どれほどの施しができるかで、その人の存在、温かみが出てくるのです。温かい人になりましょう。
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この「無財の七施」は平成21年2月、愛媛県今治市第五十五番札所南光坊(真言宗)に行った時ご住職から読んでくださいと言って渡されました。
南光坊に行く都度、思い出します。ファイルに取っていました。
参考に
天台宗一隅を照らす運動より
https://ichigu.net/pillar/service02.php