般若心経

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般若心経

2020-03-07 | Weblog

 あなたならどうしますか?

 昨日、わが家から少し離れた山の麓にある駐車場の手前でのことです。背が高く80歳は超えているだろうと思われる身だしなみのきちんとした品のいい男性から「この道を行くと向こうに行くことができますか?」と聞かれました。そんなに広くない道なので山登りかウォーキングの途中で、行き止まりのなっているのかどうかを聞いておられると思い「行けますよ」と答え、続いて「どちらに行くのですか」と聞くと「友達の家に行く」とのことです。「お友達の家の場所はどこですか」と聞くと、地名が分からず「こんな坂のところではなかった、自動車が通って左側に家がある」と話し、どうやら道に迷っておられるようです。
近くの思いつく限りの地名をあげて聞いても「わからない、行けば分かるのだが」と言います。友達の名が分かれば104で番号を聞いて電話をかけてあげようと思い聞いてみても、友達の名も思いださないと言います。
そのうち「公園があり、道が一方通行、病院があった」ということから300メートルほど離れたN医院の近くであろうということが分かりました。全く違う方向に歩いてこられたようです。
 その場所までは曲がり角もあり、男性の様子から無事行くことができるかどうか不安でしたので一緒に行くことにしました。N医院の前まで行くと「ああここです。ここです。ありがとうございました」と大変喜んでおられました。「お友達のお家は分かりますか、一緒に行きましょうか」というと「もうここまで来れば分かるから」と頑なに拒まれます。
 少し心配はありましたが、あまりしつこいのも年上の方に失礼になるかと思い「では気をつけて」とその場を離れました。しばらく歩いて振り返るとその男性は医院の前で立ち止まったままです。やはり場所が分からないようです。まだ日は高いし、人の往来もありますし、また聞くこともできるだろうと思い引き返すことをやめました。
交番に連絡する手もあったかもしれませんが、単に一時的に記憶が薄れただけなのに認知症扱いされたと怒られるかもしれません。
駐車場に帰り、草取りをしながらあれでよかったのかずっと気になりました。
 みなさんでしたら、どうされますか?
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