サイエンスゼロ
認知症
ご覧になられた方おられると思いますが、先週と今週のNHK「サイエンスゼロ」は認知症がテーマでした。
認知症の7割を占めるアルツハイマー病の新たな薬「レカネマブ」についてアメリカでは実用化が始まり、日本では国の審査が行われています。
この薬はアルツハイマー病の原因物質の一つと考えられているアミロイドβに直接働きかけ、病気の進行を遅らせることができます。アルツハイマー病の発見から約120年、大きなターニングポイントです。
番組では血液からアミロイドβの値を推定する検査方法や、13項目の質問に答えると判定が表示されるチェックリストが紹介されました。(MCI:ネットでも見ることができます)
さらに特殊な超音波を当てて治療する方法も治験が開始され効果が確認されているそうです。これは超音波により脳の血管内に一酸化窒素が発生し血管の障害が回復され、症状が改善するというものです。
一酸化窒素の話は以前NHKガッテンでもやっていました。手でタオルをぎゅっと握ると血管内に一酸化窒素が発生し、血管が広がり、血圧が下がるというものでした。腕や足をさする血管マッサージも同じことではないでしょうか。確かに血圧は下がります。(個人的見解です)
アミロイドβの蓄積は加齢、高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙などにより血管壁が固くなることが原因です。また睡眠不足もアミロイドβの排出を妨げることが分かっています。若い人でも一回の徹夜でもアミロイドβが蓄積されます。血管の健康を保つには生活習慣病の改善とともに、運動が大切なことです。この運動には身体的運動とともに社会的コミュニケーションなど知的に脳を使うことも含みます。
とりとめのない話になりましたが、サイエンスゼロを見ていて、ふと 参考になればと思い、紹介します。
次回のNHK ETVサイエンスゼロ(6月11日(日)午後11:30)は「ChatGPT徹底解剖!AIと歩む未来を探る」です。