般若心経

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2021-08-05 | Weblog
 箸蔵寺のこと

 箸蔵寺は徳島県三好市池田町にある”こんぴらさんの奥の院”といわれているお寺です。毎年8月4日は箸蔵寺において、箸供養が行われます。正午より地元小中学生らが大きな二膳の箸を護摩堂から本殿横のお不動様の前まで担ぎ上げ、護摩が焚かれ、行者さんたちの火渡りがあります。夏休みの真っただ中、地元をはじめ、県内外から大勢の参列者でにぎわいます。しかし、今年は昨年に続きコロナウィルスのため箸供養は僧侶のみで規模を縮小して実施することになったそうです。


(2015/08/04)

 私は、今年は箸供養がなくても行くつもりにしていましたが、一昨日、コロナ感染拡大のため県をまたぐ移動を自粛するように要請が出されましたので、急遽取りやめました。

 私が箸蔵寺に初めて参拝したのは退職する少し前、ウォーキングを始めた頃です。こんぴらさんに箸蔵寺という奥の院があるということを聞き、ではこんぴらから箸蔵寺まで行こうと国道32号線に沿い箸蔵寺まで歩きました。そのときは山登りなどということは、全く頭にありませんでした。その後二度目の箸蔵寺からの帰り、JR箸蔵駅で讃岐財田から山を越えて来たという中年の男性に出会い、初めて箸蔵街道を知りました。箸蔵街道は麓にトンネルができるまで、阿波池田と讃岐を結ぶ往還(今の国道)として、またこんぴらとその奥の院である箸蔵寺を結ぶ信仰の道として栄えた道です。途中には宿場の跡も残っています。そのコースを教えてもらって次から、琴平から四国の道の“たけのこ山の道”を経て讃岐財田へ出、そこから箸蔵街道を通り、箸蔵寺に向かうコースに代わりました。
タイムテーブルを取っていました。到着は火渡りにぎりぎり間に合う時刻です。



 春季大祭(4/12)、箸供養(8/4)、秋季大祭(11/12)と長いことこのコースを通っていましたが、最近はJR讃岐財田から箸蔵街道だけになり、少し早めに到着し、境内でのんびり過ごしています。箸蔵街道は春秋には若い人のパーティと出会います。箸蔵寺周辺では地元のウォーキング大会も開かれています。
 春季大祭、秋季大祭には福餅投げがあり、景品が当たります。
なんども行っていると餅を拾うコツが分かりました。
一番は舞台のすぐそば、2メートルほどのところに行くことです。レジ袋いっぱいに拾う人もいます。体力が必要で、私はその群衆の中に入ったことはありません。少し離れたところでも餅は投げられてきます。危ないためでしょう小さな子供がいるところには決して投げてきません。昔は数十メートル先まで投げてくれる人が数人いましたが、最近はいないようです。
餅の入った袋には小さな木の札が入っていて、景品と交換してくれます。電子レンジ、テレビや自転車などを担いで帰っている人がいました。このイベントは雨が降っても行われますが、餅を投げることはなく、本殿の下で箱に入った餅を上の穴から手を入れて、ひとり5つ取ることができます。
 お寺と麓の間にはロープウェイがあります。しかし帰りの電車まで十分に時間がありますので、いつも坂道を麓まで歩いて下ります。(もう十年ほど前になりますが、大きな衣装ケースが当たり、このとき一度だけロープウェイに乗ったことがあります)
 箸蔵寺はお寺です。ところが御本尊は金毘羅大権現ですので神様、ということは、拝むときに手を叩くのか、手を合わせるだけなのか、昔、恥を承知で境内を案内しているボランティアの女性に聞いたことがあります。すると答えは「どちらでもいい」ということでした。

 秋季大祭11月12日までにはコロナウィルスは終息していることと思います。またの参拝を楽しみにしておきます。

 昨日4日、近くの山の箸蔵様にお参りしました。