般若心経

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四国八十八ヶ所

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2021-08-03 | Weblog
 数 珠

 十数年前、四国八十八ヶ所を回った時に一番札所霊山寺でもらった数珠があります。手首にかけるようなブレスレットタイプの数珠です。普段机の上に置いて、本を読むとき、ネットを見ているときなど手に取り、何気なく玉を繰っています。この数珠が長年握っているため、珠を通しているゴム紐が伸びきってしまいました。



同じ数珠はもうひとつありますので、取り換えればよいのですが、長年手元においてきたものを捨てるには忍びなく、いつか直そうと思っていました。
 過日、こんぴらさんにお参りした折、参道脇の数珠屋さんで話を聞いてみました。すると中の紐を取り換えればいいのですが、房の付く親玉から紐を引き出すことがむずかしいそうです。親玉にはT字型の穴が開いており、横の穴両端から紐を差し込み、縦の穴から2本引き出します。「もしむずかしいようだったら、送ってくれれば直しますよ」と言われて、中のゴムひもを分けてもらいました。
 昨日、長いこと懸案のこの数珠修理に取り組みました。ネットで見ると親玉からの紐繰り出しについて、いろいろな方法が掲載されていました。ボンドで紐を固める方法、細いワイヤで引き出す方法、針金でひっかけて引き出す方法など。やはり難しいようです。こんぴらさんの数珠屋さんの奥さんは縦の穴から細いかぎ針を入れて引き出すと言っていました。
かけはぎに使うような極細のかぎ針があればいいのですが、ありません。
そこでネットにあった細いワイヤの方法でやってみました。ワイヤは電気コードの心線を使用。









一度目は失敗、









ぐっと握ってもぴんと真ん丸にもどる数珠になりました。

 ところで、数珠を念珠という人もいます。数珠と念珠、違うのでしょうか。
宗派によるものでしょうか。私は百八つの玉が連なっているものを数珠、ブレスレットタイプや略式のもの、珠の大きいものを念珠というのかと思っていました。
数珠屋〇兵衛、○○念珠堂という数珠の専門店にはいろいろな種類のものを扱っています。
調べてみました。
(新明解国語辞典第ニ版)
【数珠】 手にかけて持ち、仏を拝んだりするときに使うもの。丸い球を糸に通して作る。念珠。
【念珠】 じゅず
(広辞苑第一版)
【数珠】 念珠。
【念珠】 (珠一つまざぐるごとに仏をねんずるところから)⇒数珠
(世界大百科事典)
【数珠】 仏教で礼拝時にもちいる法具の一つ。珠数、誦珠、呪珠などと書き、念珠ともいう。
(Wikipedia)
【数珠】仏を念ずる時に用いる珠との意味から「念珠」(ねんじゅ)とも呼ばれる。

結局数珠、念珠はつまるところ、どちらも同じものをさすようです。