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先週1週間ほどBMWのK1200R sportに乗ってきました ふだん空冷OHVツインなどという浮世離れしたバイクに乗ってるせいで、新型バイクにあまり関心のないボクですが、久しぶりにハイパワー4気筒マシンに乗ってみるとやっぱり面白かったです! 今回乗った「R sport」はネイキッド版の「R」(BMW流にいうとロードスター)にハーフカウルが付いたようなモデルです 昔のBMWのカウルは"いかにライダーに風を当てないか"を考えてましたが、「R sport」のハーフカウルは顔にも腕にもビンビン風が来ます(笑) K1200シリーズには大型カウル付きのツアラー"GT"があるので、この際棲み分けをハッキリさせて、R sportは軽快感を全面に打ち出したようです
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「S」に比べハンドル幅が広く絞りが少ない形状が特徴で、腕が開くポジションに最初違和感がありました これはとっつきやすさとコントロール性を考えたもので、例えばダートなんかもお構いなしに入っていけます まずは当別ダム建設現場から月形に抜けるダートに入りました そもそもロードバイクでダートに入る気が起きること自体がスゴイことですが、このバイクは間違いなくダートも守備範囲ですw ESAをComfort(最もソフト側)にすれば前後サスの追従性が上がり、デュオレバーのセンターストラットがものすごい仕事をしてるのが分かります 構造上ブレーキダイブをしないので滅多なことでは底付きしませんが、オフ車ではありませんので深いギャップは飛びます! あたりまえ(!?)
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ダートを抜けアスファルトに戻るとESAボタンをNormal(通常値)に戻し、ここからはダンピングの程よく効いた足回りに早変わり(便利!) カタログを見ると4,000回転から100Nm以上のトルクが出ており、8,250回転でピークの127Nmに達したあとも11,000回転までフラットに100Nmを維持します 回さなくてもトルクだけで速いというのが印象的で、ソロで走ってるときは余程のことがない限り高回転域を使う必要はありませんでした(回せば当然もっと速いです) このバイクの中速トルクの強烈さは印象的で、おそらくノーマルマフラーの排圧もこの特性にかなり関与してるものと想像できます |
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参考までに高回転を多用した場合、燃費は恐ろしく悪化します 一度だけ満タンからわずか170キロでリザーブに入りました つまり19L-4L(リザーブ)=15Lを使ったことになり、11,33km/Lという燃費です! クルマ並みですが、これはK1200に限ったことではなく、リッターバイクで全開にしたらこんなもんでしょう これを回さずにほどほどに走れば、確実に20km/L近くまで伸びますので300キロ以上の航続は可能と思われます このエンジン、上が気持ちいいのでついつい高回転側を使ってしまいます ボクにはエコランはムリでした・・・(笑) リザーブに入ると、それまでの燃費をECUが勝手に計算して残燃料での走行可能距離を液晶パネルに表示します リザーブは4リッターありますので、最大で約80km走行可能です ツーリングの際に「あと何キロ走れるか?」が正確に分かるので、ムダのない給油計画が立てられるメリットがあります リザーブランプでドキドキする時代はもう終わったのかもしれませんね・・・ |
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日本製リッターレプリカ群の170kg前後という車重に対し、依然として50kg近く重いわけですが、重心の妙で実際には驚くほど軽く感じます いろいろ楽しめてABSも付いてグリップヒーターも付いてパニア満載でも速いというのはやっぱりBMWですね |