マセラッティに乗るために38歳で免許を取ったという北方謙三は現在までマセラッティばかり12台を乗り継いでいる
昔のマセラッティはよく壊れたそうだ
一例を挙げると、「蓼科の別荘へ行く時に9回もエンジンが止まった。燃料のフェードでね。エンジンルーム開けて、うちわで扇ぐとちょっと走る、そしてまた止まる。」
「あるときディーラーにクルマを修理に入れたらもう直らないからと新しい車をくれた」
「最近のモデルはマセラッティなのに壊れない、おかしい・・・」
ここまでくると故障を愉しんでるフシがあります
MotoGuzziというバイクもなにかと伝説が多いです
先日、新車のブレーバを買った人が納車説明のときに
「燃料警告灯はあんまり信用しないでくださいね」
と店の人から釘をさされてました。
参考までにボクのスポルトは18Lのタンクに対して8Lで燃料警告が点灯します
イタリア的考え方は「あと半分で空すよ~」ということらしい
確かに間違ってはいませんが・・・
Guzzi社は資本がコロコロと変わり、その都度生産体制も翻弄され続けています
2000年ころのV11の時代はスポルトの頃よりむしろ造りが雑になっています
V11のエンジンは黒の結晶塗装が施されているのですが、コレがもれなく熱で剥がれてきます
理由を想像するに、おそらく工場作業員がスプマンテの飲み過ぎで塗る前の脱脂を忘れたんでしょう
これはさすがに国交省にリコールが出てます
木箱から出した新車のカリフォルニアのタンクになぜかタッチペンの跡があったり、メーターが動かないと思ったら、配線がグチャグチャすぎてショートしてたとか・・・
ボクのスポルトは納車早々、考えられるネガは早めに手を加えました
スポルトはテールカウル横にリレーなどがズラっと並んでいますが、純正のシーメンス製リレーはシールが弱く雨天走行を繰り返すと接点不良を起こすらしいので、これを松下電工製リレーに交換しました。
バッテリーは始動時に重いクランクを回すためMFバッテリを2個も積んでます
しかも場所はテールカウルのいちばん後端です!
たしかビモータも初期型SB-6では、アッパーカウルの先端という掟破りの場所にバッテリを積んでたような気がします
”デザイン有りき”の発想なのでしょうか!?
ボクのスポルトはパワーフィルター仕様なのでタンク下のエアクリーナーボックスがなく、このスペースにバッテリを移設しました
バッテリ自体も日本製のMF型1個に換装
セルモーターの起電力は問題ないようです
2個のバッテリーが消えたテールカウル内は広大な物入れスペースになりました
車体中央にバッテリーが陣取ったことでマスが集中したメリットもありますが、アース配線が直接バッテリのマイナス端子に届くので結果的にアーシングしたような状態になりました(ノーマルはテールまでの長いアースラインにまとめて結線)
こうみると信頼できる部品はみんな"Made In Japan"になっちゃうんですね
この先起こるであろうトラブルを北方氏のように笑って許せるのか・・・自分には自信がありませんが