AWA@TELL まいにち

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日本語初級の授業をしながら思うこと

2018年11月16日 | 日本語教育
今期の日本語ゼロ初級の授業は、前にも書きましたが、実習希望の4年生がいなかったこともあり、私が一人で好き勝手やっているものなのですが、

これまでは、『みんなの日本語』をメインテキストにして、文法積み上げ型の授業を、シラバスリストを作り、進度表を作り、進めていましたが、

今期は、メインテキストを国際交流基金さんの『まるごと』、それも、「活動」のほうを取り上げて、授業をしています。

とはいっても、教科書べったりではなくて、まあ、写真を利用したり、後ろの整理してある表を活用したりですが、楽しんでやっています。

併せて、教案ももちろん作って授業に行きますが、学習者さんの発言を最大限生かそうと考え、脱線しつつ、扱う文法項目や、漢字、そういったものを柔軟に動かして教えています。

なので、必要に応じて教えた漢字は、「一 ~ 十、百」という数字、「日、月・・」という曜日、書けなくても意味が分かるべきとした「薬、毒、危、豚、酒」と増えてきています。カタカナもまだなのに。ひらがなを無理やり急いで詰め込んだと思いましたが、意外とついてきてくれているので、来週は何とかカタカナを一気に終わらせたいところ。早く、自分の名前や国をかけるように、ピザのチラシをはじめ、広告が読めるようにしたいですよね。

文法的な説明は、別の大学院の授業でやっている「文法の視覚化」を意識して、江副先生の考案されたカードを活用しています。

授業の後、振り返りのメモを書きながら、自分なりの教材、テキストの並べ方を考えているところです。

って、本当に楽しい。授業準備と授業の振り返りに時間が取れているという、心の余裕が非常にありがたいのでした。
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