AWA@TELL まいにち

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名古屋市の研修に行ってきました

2022年07月05日 | 日本語教育
日本語指導を必要とする児童生徒指導法講座、今日は、その第2回目となる対面での研修に伺いました。

2回目は、午前の部と午後のぶとに分かれてそれぞれ別の先生方が参加される対面形式で、いろんな活動もできていたのですが、コロナ以降、オンラインということもあって、できなかったことがありました。

今日は、密を避けるということで、講堂という広い場所での研修だったので、日本語を日本語だけで教えるという体験をしていただくことはやはり難しかったので、冒頭の7分程度を韓国語で進めるというものを差し込みました。韓国語でミャンマーの算数教科書の解説を聞くという活動でした。

韓国語で話している間、知らない言語で話す講師、知らない言語で進められるパワポのスライドにどんなストレスを感じるか、ということを体験していただくのと、

ミャンマーの算数の教科書は数字も固有文字で書かれていることから、「足し算であることはわかる」という段階、数字と文字の対応表を配ると「計算はできるけど口頭で答えられない」という段階、「答えは口頭で言えるけど適切な語彙や表現が選べない」という段階の経験をしていただくのが目的でした。

これ、対面でおしゃべりしながらやっていると先生方の反応がよくわかるんですが、講堂だとどうだったんだろう?オンラインではどうしようもなくて、この部分は端折って、それを聞きたくて参加したという先生方が生出だったことを後で知ったこともありました、

120分でお話しできることは限られているので、何を取り上げるのか、対面ならではのことを随分考えたんですけど。。。。

1回目は、動画を作成して研修を受けていただくというスタイルで、これもまた、限られた時間の中で何ができるのか散々悩んで、今回は、若干のズルをしました。私が喋る時間は求められた時間内に収めましたが、途中で、いろんな動画を挟み込みました。その動画をきちんと見ると、求められた時間を越えるんです。だから、その挟み込んだ動画で扱っているものを外した内容を話すと、まあ、なんとかなるかなーと思ったんですよね。ご覧になった先生方は、「騙された」とお感じになったかもしれない。

120分というと、だいたい大学の講義だと1回半。14回なり15回なりで話しているような内容をその時間に収めるのですから、これがなかなか。難しいとかではなくて、最初から無理。だから、本当に必要なものは何かということを打ち合わせで確認して、その中で私がいろんな事例を出して話せることだけを抜き出すようなことになります。

今回、それが思ったようにうまく行ったのかどうか。

研修会の終わりに質疑応答の時間があって、三人の先生からお尋ねをいただきました。

どれも、現場の先生方が実際に向かっていらっしゃる課題だと思って大切に受け止めました。私なら、ということでの答えや、こういう考え方で指導してはどうかというお話をさせていただきましたが、正解ってのは、先生方が目の前の子供達に対応して解決したやり方なんですよね。

少しでも役になっていれば嬉しいのですが。
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