こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

遠賀町立図書館 文学講演会「梶尾真治が語る 私のSF作法」

2019-12-07 20:46:27 | アート・文化
今日は、福岡県遠賀町立図書館で開催されたSF作家・梶尾真治さんの講演会に行ってきました。
こちらが、表。

こちらが、裏。

実は、遠賀川駅に降り立つのも初めてなんですよ。隣の海老津駅には、伯父夫妻が住んでいたので行く事もあったのですがね。
まあ、私の事は置いておいて、実は図書館には、1時間半前には到着していましたが、時間つぶしをするところがモスバーガーしかなくてこまってしまいました。
食事するなら、図書館員さんが教えてくださったお好み焼き屋もあったのですが、ドリンクだけでお邪魔するのは申し訳なかったので、あきらめました。
黒崎で食べるんじゃなかったかな?

大体30分前に会場に戻り、真正面一列目に席を確保しました。
久しぶりの梶尾さんは12年前とさほどお変わりなく、あちこち動き回りながら話して下さいました。
体の弱かった子どもの頃から、宇宙塵で柴野拓美さんにたくさん赤を入れられた事。
野田大元帥はもちろん、堀晃さんや亡きヨコジュンさんの話。
あまり覚えていられなかったのが、もったいなかったなと思います。
あ、筒井康隆さんに「美亜へ贈る真珠」をベスト集成に入れてもらった時の評についても面白かったですねえ。
こうして、少しづつ後から思い出すのかもしれませんが、こんな感じかな?

あと、質問コーナーでは、時間SFを書かれる事が多い理由として、注文が多いという事を教えていただきました。梶尾さんが仰るようにブームなんでしょうか?「ドタバタも書きたい」と仰っていたので、ショートショートなどに目を向けられている出版社の方々、狙い目かもしれませんよ?
私も読みたいです。

図書館の方々が、サイン色紙を用意して既にサインをいただいているという用意周到なイベントでもありまして、「我こそは一番遠くから来ていると思う方」「熊本に縁が深いと思っている方」「最高齢だと思う方」などで挙手してもらい、プレゼントされていて、後からちゃんと名前も入れてもらえるように配慮して下さっていました。
私もそのあとのじゃんけんに参加しましたが、外れてしまい・・・とはいえ、こういうイベント慣れしちゃっているのか、しっかり『怨讐星域1~3』を持って行っていたので、3にサインをいただきました。握手と一緒に写真にも映っていただいて(∀`*ゞ)エヘヘ

ただし、梶尾さんご自身が、あまり写真に写されて見られるのは好まない方だというのと、私自身も、自分の写真を公開したくないのとで、ここには載せません。自分で楽しむだけです。ごめんなさい。

とにかく、とっても楽しく幸せな一日でした。
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『スガリさんの感想文はいつだって斜め上<2>』平田駒

2019-12-03 19:46:45 | 読書感想
 
鶴羽学園高等部家庭科教師・直山杏介は、今日もストレスをためて胃を痛くしていた。
原因の一つに、読書感想部部長(仮)スガリさんこと須賀田綴が、毎日、読書感想文を持ってくる事もあった。
今回、新入部員になりそうな女生徒が現れたのだが・・・。

私も今でこそ、ここで読書感想を書いていますが、コンクールなどは無くとも、学生時代は感想文を苦手としていました。
教師や教育委員会、ひいては、大人の求める理想的な生徒の感想文が、書けなかったせいでしょう。

あと、この物語では、杏介やスガリさんを始め、色んな意味で大きな力に虐げられていると思える人が多く出てきます。
どうか結末では、そういう人々に少しでも幸せな方向への一歩を踏み出せるようになって欲しいと願っています。
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『カナダ金貨の謎』有栖川有栖

2019-12-02 20:02:58 | 読書感想
 
国名シリーズ十作目。
表題作は、完全犯罪を目論んだ犯人がある人物の予定外の行動と自らの工作のために自滅する物語になっています。
もちろんこれも面白いのですが、私としては、火村と有栖が出会った時に有栖が書いていた投稿作が出てくる「あるトリックの蹉跌」とトロッコ問題を取り上げた「トロッコの行方」が、特に気に入っています。
特に後者の「サンデルを線路に突き飛ばして・・・」のくだりには、笑ってしまいました。
オリジナルはフィリッパ・フットさんらしいです。

それはともかく、どれも犯人はほんの些細な事から馬脚を現すんですよね。
現実もそんなものだと思いますので、日常生活をできるだけ真面目にしようと思います。
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