こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『居酒屋ぼったくり10』秋川滝美

2019-02-12 19:57:58 | 読書感想
美音と要がもうすぐ結婚・・・のはずが、なかなか段取りが進まない。
その理由の一つに、美音側は両親が他界している事もあって地味婚にしたいのだが、要は佐島建設の息子なだけに、多くの招待客を呼ばなくてはならないという事情の差があるというところだった。
また、新居の問題など、二人の結婚には乗り越えなければならないハードルが多かった。

そんなあれやこれやの中でも、相変わらずぼったくりの料理には、驚きも伴った美味しいものが並んでいて、例えば、だし醤油で食べる湯豆腐や、本当の焼き豚を使ったチャーハン、『戸井のマグロ』を使った赤字の漬け丼など、よだれが出そうなものばかりです。

何より、休業中のたこ焼きパーティーが、商店街の人々の温かみを感じさせる素敵な物語になっています。

さて、次回こそ二人の結婚の話になっている事を、寂しさも感じつつ、期待しています。
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『ショートショートドロップス』新井素子=編

2019-02-06 20:29:37 | 読書感想


まえがきにも書かれているように、ここに載せられている作品群の中には、長めのものが多いかもしれません。
ショートショートの三要素が含まれていない面もあったりします。
それでも、とても素敵な物語ばかりが並んでいます。

何より、素子さんがこの企画を聴かれた時、思い浮かばれたという矢崎存美さんの「初恋」が巻頭に来ています。
その後に続く物語たちのどれもが、それに負けないほどの魅力に満ち、バラエティに富んでいるのですから、読まない手はありません。

そうですねえ。
私が気に入っている作品を挙げていきますと、矢崎さんの「初恋」はもちろんの事、高野史緒さんの「舟歌」や図子慧さんの「ダウンサイズ」には、それぞれの切なさが感じられますし、堀真潮さんの「トレインゲーム」には、ある種の潔さがありますし、村田沙耶香さんの「余命」では、星新一さんの作品にある不老不死の世界での子捨てから見ると、ある意味人道バージョンかな?と考えられます。
ホラー風味の新津きよみさんの「タクシーの中で」や松崎有理さんの「超耐水性日焼け止め開発の顛末」もいいですし、幻想ですと上田早夕里さんの「石繭」で、SFと幻想の狭間の恩田陸さんの「冷凍みかん」というのもあります。
そしてトリを務める素子さんの「のっく」
ふんわりと包み込むような温かい結末で、とても優しい気持ちになりました。
これは、星さんの「ノックの音が」へのオマージュでしょう。

さて、ここに選ばれている全ての小説家さん方は、皆様、第一線の素晴らしい方々です。
もし、いいなと思われる方がいらしたら、その方の作品をご購入ください。
出版社は、図書館が注文しても、そしてそこで借りる方々が多くても、作家を評価しません。
本を買う事が、その評価につながり、次の作品を書くことができるのです。
好きな作家全てとは、言いませんしできません。
ただ、この方には書き続けて欲しいとか、大多数は評価しないかもしれないけど、私は大好きだから購入する、という応援の仕方もありだと思いますし、私は実行しています。
むしろ、売れている方は「私が応援しなくても」と、後回しになってしまうのは困りものです。
へそ曲がりかもしれませんが、アイドルの応援の仕方のようなものかも?
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『黒猫のいない夜のディストピア』森晶麿

2019-02-05 19:52:22 | 読書感想
大学院修了後に博士研究員になった「私」は、黒猫と仲違いしてしまい、彼はそのまま出張に出かけて行った。

肩を落として所無に向かった「私」は、駅前でデモに参加する母に面喰らい、更に、その後には白づくめのドッペルゲンガーに出逢った。

また、学部長の唐草教授の紹介で出逢った反美学研究者、灰島浩平に妙に気に入られ、なりゆきでドッペルゲンガーの謎について相談することになる。

黒猫にも接近するドッペルゲンガーの正体と意図とは?

謎の解明はともかくとして、「私」が、いつまでものんびり結婚を先送りにしていくことで、要らぬトラブルを抱え込みそうに見えました。
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きれんじ屋(北九州市小倉北区)

2019-02-01 20:04:06 | 食・レシピ
たまには、外食の話題でも。

北九州市小倉北区旦過橋の無印良品店裏に、「きれんじ屋」という定食屋があります。
今まで二回ほど食べてきたのですが、こちらで話題にした事がありませんでした。

大抵、千円以下で美味しくてボリュームのあるランチがいただけます。
まあ、私はご飯を小盛りにしますが、大盛りもあります。
小盛りだと、五十円安いというのも魅力だったりして。残さずに済むしね♪

今日は、トンテキのランチにしましたが、ご飯にスープ・サラダ・小鉢・アフタードリンクがついて、八百円でした。普通盛りだと八百五十円ですね。

まず、スープ・サラダ・小鉢が来ます。



次がメインのトンテキと小盛りのご飯です。



最後に、アフタードリンクが来たのですが、写真に撮るのを忘れました。アイスティーでした。
で、「きれんじ屋」の外観です。



次回は、カレーライスを試してみようかと思っています。
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