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こっぱもちの部屋

http://blog.livedoor.jp/kisaragi12yukari20/「こっぱもちの読書日記」

『高座のホームズ 昭和稲荷町らくご探偵』愛川晶

2018-06-08 19:43:37 | 読書感想
元噺家の寿司職人の昔語りから始まるこの物語。

タイトルからして予想はつきそうなものですが、まさか探偵役が八代目林家正蔵師匠だとはねえ。

この寿司職人がてっ橋と呼ばれていた噺家時代に起きた傷害事件と、彼に急に来たモテ期の理由とその後の展開が、とても面白くも味わい深く、かつ、小気味よくて良かったです。

また、愛川さんの他シリーズの探偵役、六代目山桜亭馬春が馬八時代にゲストとして出演し、小出しにする名推理を見せてくれるのも楽しいところです。
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『シャーロック・ホームズたちの新冒険』田中啓文

2018-06-06 19:32:15 | 読書感想
手塚治虫さんがトキワ荘で漫画家生活を始めていなかったら?
明智小五郎を殺した犯人と、その理由とは?
『二〇〇一年宇宙の旅』の真相を解き明かした人物と、その真相とは?

など、とても面白い謎と解釈が並んでいます。
中でもやはりホームズがヴァイオリニストとになっていたら、という話は特別で、ホームズはワトスンに出会わなければああはなれなかった存在なんだと、強く思わされました。

楽しかったです。
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コミックス『トゥインクルスターのんのんじーSUN』竹本泉

2018-06-04 19:54:03 | アニメ・コミック・ゲーム
うーむ、3巻目が出るのに14年かかったと・・・。
『のんのんじー』本当に竹本さんが生きているうちに完結できるのでしょうか?
『ねこめ~わく』と並んで、気になる作品です。

で、今回ですが、るるる子ちゃんのゲスト出演に、とても和みました。
まだ子ども時代のるるる子なので、相変わらずトッツクネーに可愛がられています。
この際、るるる子のサイドストーリーをもう1冊描いていただきたいです。
あと、子ども時代ののんのんじーや一月、エルロイも可愛かったですね。

たまに出てくるサールスも、楽しくて好きですよ。
4巻を出される時は、もうちょっと早めにお願いします。
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『ツバキ文具店』小川糸

2018-06-02 19:49:17 | 読書感想
雨宮鳩子は鎌倉市で代書屋を営んでいる。
毎朝、お隣に住む百パーセント日本人のバーバラ夫人と挨拶を交わすのを日課としている。

鳩子は、1歳半くらいから代書屋として厳しくしつけられたため、思春期に反発し、彼女の死に目にも会おうとはしなかった。
しかし今、鳩子は祖母の家に戻り、代書屋を引き継いでいる。

物語の初めに持ち込まれたお悔やみ状には参りました。
続く話も、離婚を報告する手紙や、かつて恋人だったが互いにパートナーがいる女性へのふつうの手紙など、なかなか癖のある仕事が持ち込まれます。
それと並行する鳩子の生活は、過去には色々あったものの穏やかで、少し拍子抜けする面もあります。
きっと、疲れている人々にはこれくらいが丁度いいのかもしれませんが、ちょっと物足りないというか少々退屈な感じもしますね。
基本的には優しい話ですので、癒しが欲しい方にはお薦めです。
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