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こっぱもちの部屋

http://blog.livedoor.jp/kisaragi12yukari20/「こっぱもちの読書日記」

『食堂つばめ5食べ放題の街』矢崎存美

2015-05-16 21:09:04 | 読書感想
石井沙耶が目覚めると、ドアの向こうから名前を呼ぶ声が聞こえ、いつの間にか見知らぬ女性が室内におり、ノエと名乗った。

沙耶は、彼女を洗脳し幼い頃から奴隷のようにこき使ってきた両親から逃れ、一人暮らしをしていた。

ノエは、沙耶が生と死の狭間の街にいるときに、生きる気力がわくようにと美味しいものを食べさせてくれた女性なのだ。
その街で沙耶が体験し、生きる意欲を取り戻したこととは?

私も大概食いしん坊なので、食べ放題の街というのは憧れます。
太らないし、お腹壊さないんですから。
とはいえ臨死体験はまだしたくないなあ。

あとがきの後のショートショートも、お得感があって良いのですが、本編のネタバレになるので、本屋で試し読みをしようとする人は気をつけて・・・というより買ってください。損はさせませんから。
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『英国一家、ますます日本を食べる』マイケル・ブース

2015-05-15 19:25:59 | 読書感想
以前感想を書いた『英国一家、日本を食べる』の続編です。

築地に行くのはもちろんのこと、鰹節工場を訪ねて焼津に行ったり、本物のわさびを味わったり、珍しいところでは、それまで毒と思いこんでいたグルタミン酸ナトリウムを製造している味の素社を訪問したりと、和食をピンからキリまで極めんばかりの取材欲です。

もちろん食ばかりでなく、目黒寄生虫館のような際物や、枯山水、温泉にも行って、日本人でもこんなに日本を味わいつくさないよと、うらやましくなったりもしました。

好奇心旺盛な、そして勇気のあるマイケルさんに、脱帽です。
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『陰陽師 蛍火の巻』夢枕獏

2015-05-14 19:22:35 | 読書感想
西寺の塔が崩れる地震のあと主上が倒れ、あと三日も持つまいというところを清明が治した。
その方法と主上が倒れた原因とは?

今回も清明と博雅が活躍するのですが、道満の話も多く描かれています。

私が気に入っているのは、清明たちでは「仰ぎ中納言」と「花の下に立つ女」道満では「山神の贄」と「筏往生」です。
中でも「筏往来」は、日頃あがめられている神仏よりも、道満の方がまともに思えてきて面白く感じられました。
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『ディッキーの幸運』E・ネズビット

2015-05-12 19:30:07 | 読書感想
ディッキー・ハーディングは幼くして両親を亡くし、足が不自由で、意地悪なおばさんとロンドンのスラム街で暮らしていました。
ディッキーには、死んだ父親から受け継いだ宝物‘‘チリチリくん’’があり、それにガラガラについていた印章とムーンフラワーの種を使った魔法陣らしきものを描いて眠りにつくと、不思議な声が聞こえ、気がつくと十七世紀のイングランドの「アーデン家の若さま」として扱われる人物になっていました。

実はディッキーは『アーデン城の宝物』の主人公・エルフリダとエドレッドのいとこで、その物語で一緒に活躍しているリチャードなのです。

彼らがどこで再会し、例の宝物を見つけ出せるかというところもハラハラドキドキの冒険なのですが、何よりもディッキーが最後に行う誰よりも気高い行いが胸を打ちます。

本当に素晴らしい物語でした。
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『少女ヒーロー読本』早見慎司

2015-05-11 19:33:15 | 読書感想
少女ヒーロー、いい響きです。

私の中では原作の『スケバン刑事』が、そのトップなのですが、映像はイメージと違うと嫌だという理由で見ていません。

そういう面で私がこの本を読んでいいものか迷ったのですが、他でもない早見さんの本ですし、その眼と感性を信じて読むことにしました。
すると、私の思う少女ヒーロー・麻宮サキと早見さんの理想とする少女ヒーローが合致するではないですか。

ということで、早見さんおすすめで、いくつか趣味の合いそうな視聴可能な作品を探してみようかな?と思っています。
問題は、一番見たい『光の帝国』が、一番見られそうもないことでしょうか?CSに入っていないんですよ。
『スケバン刑事』は、TSUTAYAに置いてあるといいなあ。

あと、水淵季里の原型がつみきみほだということで、出演作品が見られたらなとも思っています。

図書館本の合間に読んでいたので、時間がかかってしまいましたが、面白く読めました。
早見さん、お疲れ様でした。
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