こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

まんまこと

2007-09-23 00:00:00 | 未分類
畠中恵さん『まんまこと』を読みました。

江戸は神田の古名主、高橋宗右衛門の息子麻之助は、元々評判の良い若者だった。
ところが、十六になったとき、麻之助は突然変わってしまった。
それまで生真面目で勤勉であったのに、大層‘‘お気楽’’な若者に化けてしまった。
そんな麻之助と悪友・清十郎、同心見習いの生真面目な吉五郎による、江戸の揉め事の解決譚です。

揉め事の推理も面白いけれど、麻之助のお気楽さの原因と彼のその後のままならない人生が、
流されるようにおさまるところにおさまるところが、思い通りに行かないところがもどかしく、
かといって不幸ではなく、幸せな未来が待ち構えているだろうとことが予想できて、複雑な気分になりました。
面白かったです。

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不確定世界の探偵物語

2007-09-22 00:00:00 | 未分類
鏡 明さん『不確定世界の探偵物語』を読みました。

ただ一人の富豪が所有する、この世に一台きりのタイムマシンが世界を変えてしまった。
過去に干渉することで突然、目の前の相手が見知らぬ人間に変わり、見慣れた建物が姿を変えてしまう。
現在が変わり続けるこの世界で存在意義があるとは思えない私立探偵。
そんな探偵がある日、当の富豪から雇われた。

1984年に刊行されたものとは思えない内容の新鮮さ。
現実を守ろうとする時間SFの多い中、あえて過去を変えようとする世界。
とても面白かったです。

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CD『eight beating』

2007-09-20 00:00:00 | 未分類
速水奨さん企画によるCD『S.S.D.S.eight beating Super Stylish Doctors Songs3』
聴きました。





ここをご参照ください→http://www.ssds-world.com/re_ssds/info/infomation.html

歌に関しては、『Viva La Fiesta』はセクシーで、『Please Rain~赤い花~』は切なく、
『Save your smile』は優しく、『未来の鼓動』は雄大で、
ラストの『刹那の英雄2007~』はハモリがあって格好よく、どれも魅力的な曲でした。

ドラマについて言えば、『夜明けちょっと前』はブラディのバースディに関するちょっと笑えるいい話。
『アクロポリスの恋』は、失恋と男の友情。
『スカウト爽やか?』は、KERO☆YUKIのちょっと笑える、でもナンシーちゃんの素敵な裏話。
『休息』は、バウム教授とDr.HAYAMIの壮大でちまちました野球合戦です。
どれも、温かくて笑えます。

とても楽しませていただきました。

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押川春浪回想譚

2007-09-19 00:00:00 | 未分類
横田順彌さん『押川春浪回想譚』を読みました。

これは、ほとんどが異形コレクションに収録された「春波+龍岳+時子シリーズ」と呼ばれるもので、
明治末期~大正初期を舞台にしたSF、幻想、怪奇、冒険、探検、冒険、奇想小説の
オムニバス短編集です。
神様のちょっとしたいたずら、宇宙人との出会い、幽霊船の復讐、ノミの博士、
最後は大いなる不思議によって物語によって物語の幕が引かれます。

バラエティに富んでいて、とても楽しめる本です。
ぜひ、ご一読をおすすめします。

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木洩れ日に泳ぐ魚

2007-09-18 00:00:00 | 未分類
恩田陸さん『木洩れ日に泳ぐ魚』を読みました。

生き別れになった双子の兄妹もしくは姉弟が再会して、同居を始める。
そして、二人で登山に行った時に案内役をつとめた男が偶然にも父親だった。
その登山中に父親は事故死するのだが、二人は互いに相手が父を殺したのだと疑っていた。

愛情の複雑さともろさを描いたこの作品は、絶対的な孤独と悲しみも、私に感じさせてくれました。
人生は喜劇・・・なのかな?

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