冲方丁さんの『OUT OF CONTROL』を読みました。
「天地明察」で知られる方の短編集です。
私としては「マルドウック・スクランブル」でSFの面をよく知る作家さんなのですが、
ジャンルに囚われない幅広い作風の方ですよね。
内容ですが、まず、作者の少年時代か?と思わせる「スタンド・アウト」で、
小説世界に引き込まれました。
さらに「まあこ」で、美容師の主人公とともに、おぞましい世界に連れて行かれます。
さらに「箱」でも呪わしい世界が続くのです。
このまま恐怖の世界に突入か、と思っていると「日本改暦事情」で「天地明察」の原型の世界で
安心させられます。
しかしホッとするのも束の間、次の「デストピア」では、現実世界の闇が描かれているのです。
そこに待ちかねたSF世界、「メトセラとプラスチックと太陽の臓器」
未来において初めて産まれる、健康と長命が約束された子どもたちを産む親たちの葛藤の物語です。
最後の表題作では、再び著者を思わせる作家の不思議な一夜が語られます。
このように、まるでジェットコースターのような短編世界を巡るツアーに、とても楽しませていただきました。
私としては「スタンド・アウト」「日本改暦事情」「デストピア」に、惹きつけられるものを感じました。
面白かったです。
「天地明察」で知られる方の短編集です。
私としては「マルドウック・スクランブル」でSFの面をよく知る作家さんなのですが、
ジャンルに囚われない幅広い作風の方ですよね。
内容ですが、まず、作者の少年時代か?と思わせる「スタンド・アウト」で、
小説世界に引き込まれました。
さらに「まあこ」で、美容師の主人公とともに、おぞましい世界に連れて行かれます。
さらに「箱」でも呪わしい世界が続くのです。
このまま恐怖の世界に突入か、と思っていると「日本改暦事情」で「天地明察」の原型の世界で
安心させられます。
しかしホッとするのも束の間、次の「デストピア」では、現実世界の闇が描かれているのです。
そこに待ちかねたSF世界、「メトセラとプラスチックと太陽の臓器」
未来において初めて産まれる、健康と長命が約束された子どもたちを産む親たちの葛藤の物語です。
最後の表題作では、再び著者を思わせる作家の不思議な一夜が語られます。
このように、まるでジェットコースターのような短編世界を巡るツアーに、とても楽しませていただきました。
私としては「スタンド・アウト」「日本改暦事情」「デストピア」に、惹きつけられるものを感じました。
面白かったです。