こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『怨讐星域Iノアズ・アーク』梶尾真治

2015-10-13 19:45:16 | 読書感想
アメリカのアジソン大統領がフロリダで暗殺されたのと前後して、米国の要人たちも消息が途絶えるというニュースが相次いだ。
その頃の都市伝説では、地球が太陽のフレア化によって消滅するという予測が大統領にもたらされたため、急きょ世代間宇宙船を建造。三万人を伴って地球を脱出し、新天地を目指している、というものがあった。

ところがその後、太陽のフレア化と大統領の地球脱出が事実だと判明。
人類が混乱に陥らなかったのは、距離を問題にしない物質転送装置が実用化されたためだった。
各国で、人々を大統領の目指す惑星へと送る転送装置が建造され、70%の人類が送り込まれた。
大統領たちへの復讐を合言葉に。

一巻では、新天地・宇宙船・地球それぞれに暮らす人々が第一~第二世代に渡って描かれています。
多分、一巻だけの登場でしょうが、地球の人々の平凡な日常が何よりも尊く思えました。

これから新天地と宇宙船の人々が世代交代し、苦難の末に再会するまで、何を思い、どう行動していくのかが気になります。
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