スリジエセンター1991 価格:¥ 1,680(税込) 発売日:2012-10-25 |
世良が外科医になりたての頃、助手としてつくことになった天城雪彦は、誰にも真似できないような、卓越した技量を誇った外科医だった。
スリジエハートセンターを日本につくるために呼ばれた天城だったが、あまりにも当時の日本では異端だったために、仲間のはずの医師や看護婦からは白眼視されていた。
今回、東城大付属病院の過去の権力闘争を見せられるとは思いませんでした。
しかも、ああいう風にあの人々が関わっているとは。
そして、天城医師の挫折も見ようとは!
現在まで読んでいるアクの強いメンバーの中で、世良医師の印象は強くありません。
どんな立場の方でしたっけ?
それにしても、何とも波瀾に満ちた切ない物語だったことでしょう。
コメントありがとうございます。
とても感動なさったのですね。
最近の私は、なかなか再読することがありませんので、ねこおばさんさんがこの物語をどれだけ大切になさっているのかを思うと、私は薄情になったのではないかと感じたりします。
昔は、感動すると細かいとこまで覚えてしまいそうなくらい読み返したものですが。
とはいえ、読みたい本はやまほどありますし、悩ましい限りです。
天城雪彦の美しいフランス語交じりの、ウイットに飛んだ話し方は憧れそのものでした。
なのに、あの結末は・・・なんとも言えず刹那すぎました。
東城医大を舞台にした物語のシリーズで、天城雪彦が一番魅力的でした。
手元に置いて繰り返し読むには少々辛すぎます。
海堂 尊先生に、何であんな風な結末にしたのか聞いてみたいくらいです。