『イン・ザ・ヘブン』新井素子

まもなく死を迎えようとする山岸今日子さんと、それを看取ろうとする史子さんが天国について語り合う物語「イン・ザ・ヘブン」を始め、様々な形のＳＦ短編が載っています。

いい話、悲しい話、皮肉な話など、バラエティに富んだ話の中で私が特に気に入っているのは、「あけみちゃん」「ノックの音が」「ゲーム」「あの懐かしい蝉の声は」です。
あ、「ここを出たら」もいいですよね。東日本大震災のことを、素子さんの脳の無意識が受け止めて整理していたのでしょうか？
あと、素子さんの日記「テトラポッドは暇を持て余しています」には、素子さんの運命を感じてしまいました。

どれも、色んな意味で面白かったです。

買ってから読むまでに一年ちょっとかかってしまいました。
素子さん、ごめんなさい。