こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『鶏小説集』坂木司

2018-01-11 19:34:21 | 読書感想
唐揚げ好きのハルと焼鳥好きのレンは塾友で、ある日、家族を入れ替えてみたら自分の家族よりも馬が合った。
「トリとチキン」
一方、レンの父親も息子と気が合わない事に悩んでいた。
「地鶏のヒヨコ」
また、ハルが大好きなあげチキのあるコンビニのバイト・タカナくんは、「別にそこまで」が信条のこだわりのない男だったが、クリスマスの晩にそれを覆す事件が起きた。
「丸ごとコンビニエント」
次に、ハルの妹・村岡美咲と付き合い始めたリュウこと井上竜太との馴れ初めが描かれ、ここで出てくるホラーコミックスが、最終話へのバトンとなる。
「羽のある肉」
そして最終話では、ホラーコミックスの作者の誕生秘話。いじめっ子だったバキくんとの再会と鶏ハムによって、どのように彼・戸部エンドが生まれ、成長していくかが描かれる。
「とべ エンド」

鶏肉と地縁がつないでいるこの物語。
悩み迷いながらも、すべての登場人物が自分の人生を生きているところが、いいなと感じられました。
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