こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

てのひらの記憶

2013-05-06 00:00:00 | 未分類
水生大海さん『てのひらの記憶』を読みました。

老舗の質屋・結城屋の娘・円は、緑山学芸大学美術学部の一年生。
彼女の家系は、品物に残された「記憶」が見えるという特殊能力があり、
彼女自身には「思念」が見えるという。

しかし唯一、同級生の深見陽紀には「思念」が見えないのである。
そして深見は、リストカットしている女性の絵ばかりを描くと有名な人物でもあった。

そんな中、深見の自宅の隣で、同じようにリストカットしている女性の遺体が発見された。
疑われる深見。
なぜなら彼の姉もそれを繰り返し、行方不明になっているからだった。

重いテーマを扱っていながら、雰囲気がそこまで重くなっていないのは、
円の陽紀や人々への信頼や思いやりがあるからかもしれません。

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