こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『鍋奉行犯科帳』田中啓文

2013-05-21 20:00:39 | 本と雑誌

鍋奉行犯科帳 (集英社文庫) 鍋奉行犯科帳 (集英社文庫)
価格:¥ 714(税込)
発売日:2012-12-14
大坂西町奉行所の新任奉行・大邉久右衛門は、食にはうるさいが他はいい加減。
西町奉行所の行く末が心配だった与力や同心たちだったが、どうしてどうして、見事な差配と裁きを見せる。

役木戸の千三が見かけた筵でくるんだものを小舟にのせていた連中の目的と正体。

押し込み強盗のくちなわの瓢吉の行方。

侍ばかりを相手にした辻斬りの正体と行方。

暴力を振るわれ相手の正体もわかっているはずなのに、奉行に訴えない菓子屋の思惑と理由。

私は、戦国かぶれの武士・大熊が、面白いと思いました。
また、玄徳堂の菓子職人・太吉も、肝が据わっているというのか、ガンコというのか、なかなかの人ですね。

面白い人々と展開で、楽しく読めました。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 鍋奉行犯科帳 | トップ | 0番目の事件簿 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

本と雑誌」カテゴリの最新記事