日本は、かつての日本の伝統に回帰し新たな秩序に生きる道を選んだミヤコと、企業の利益と個人の快楽を追及する帝国主義とに分裂し、世界からゴシック・ジャパンと呼ばれるようになっていた。
そこに、今の日本を改造し統一し導こうと訴える『伝道者』という者たちが現れた。
この物語は、ミヤコの最高学府である光舎の生徒会長・紫風と、そのいとこらしい蘇芳と萌黄を主人公に、様々な陰謀と策略うずまく世界を描いたものである。
紫風と蘇芳と萌黄だけは仲間だと信じられるものの、あとは誰が敵やら美方やら。
大人も当てにならない中で、様々な危機を乗り越えていく姿が爽快でした。
ただ、ラストで蘇芳が振り返ってセリフを言うのは蛇足のように思えました。
それさえ無ければ、とても面白い作品だったと感じました。
雪月花黙示録 (単行本) 価格:¥ 1,728(税込) 発売日:2013-12-25 |
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