ASD(自閉スペクトラム症)の人々が集まる匿名の自助グループ「クリプトクリドゥス」
理沙は、VRアプリのオンラインのみで同じ障碍を持つ仲間と出会える活動というところに惹かれ入会した。
今では気を許せる仲間もでき、自分の居場所として居心地よく過ごしていた。
しかしメンバーの1人が無差別殺傷事件を起こしたことからグループそのものが諸悪の根源のように糾弾され、様々な攻撃を受けるようになってしまう。
この表題作では、現実でも起こっている多数派が少数派を異物とみなすのか、恐怖を感じて排除しようとする問題も描いています。
同じ事件を起こしても、犯人が多数派に所属する人物ならば「一部の人よね?」ですませるものなのですけどね。
悪い意味での本能なのでしょうか?
ちなみにこの本は8編から成る短編集で、似たようなテーマと思える「ローバス・フィルター」という物語やAIに書かせるという試みをした作品もあり、なかなか興味深いです。
ただ私としては、巻末の「ペイル・ブルー・ドット」が爽やかな読後感で気持ちよく読めました。
全体として読みやすく、とても面白い本でした。
理沙は、VRアプリのオンラインのみで同じ障碍を持つ仲間と出会える活動というところに惹かれ入会した。
今では気を許せる仲間もでき、自分の居場所として居心地よく過ごしていた。
しかしメンバーの1人が無差別殺傷事件を起こしたことからグループそのものが諸悪の根源のように糾弾され、様々な攻撃を受けるようになってしまう。
この表題作では、現実でも起こっている多数派が少数派を異物とみなすのか、恐怖を感じて排除しようとする問題も描いています。
同じ事件を起こしても、犯人が多数派に所属する人物ならば「一部の人よね?」ですませるものなのですけどね。
悪い意味での本能なのでしょうか?
ちなみにこの本は8編から成る短編集で、似たようなテーマと思える「ローバス・フィルター」という物語やAIに書かせるという試みをした作品もあり、なかなか興味深いです。
ただ私としては、巻末の「ペイル・ブルー・ドット」が爽やかな読後感で気持ちよく読めました。
全体として読みやすく、とても面白い本でした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます