こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『ルリユール』村山早紀

2014-06-04 19:45:36 | 本と雑誌

中学生の瑠璃は、八月の半ばごろ、叔母の初盆のため母方の祖母の家に、家族より一足先に向かっていた。
久しぶりに行くために道に迷っていた瑠璃は、この町、風早にあるルリユールの家を訪ねる紳士に出会う。

ルリユール―造本、製本、あるいは装幀や修復に携わる赤い髪のクラウディアさんは、洋館に住む魔女と呼ばれていた。

彼女は、出版社に勤める時林さんの伯父が読み聞かせしてくれた『宝島』の本や、SF作家志望の男性が子供のころに盗んでしまった古い図鑑など、時には修復不可能と思えるものまで見事に直してしまう。

瑠璃は、彼女のルリユールの弟子になるのだが・・・。

風早の町なだけに、魔女のクラウディアさんと口をきく七匹の猫がとても合います。
それ以外も様々な不思議は続き、クライマックスとはいえ、とんでもないことが起こります。
最期まで油断のできない、でも、温かく優しい物語でした。

私としては、どこか報われない犬の次郎さんたちに思い入れが湧きます。

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コメント
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