カラマーゾフの妹 価格:¥ 1,575(税込) 発売日:2012-08-02 |
『カラマーゾフの兄弟』の続編として書かれた本作。
カラマーゾフ家の家長であるフョードルが、自宅で撲殺されてから十三年。
当時、犯人とされたドミートリーも、刑期中にシベリアの鉱山の落盤事故で亡くなってしまった。
次男のイワンは『カラマーゾフ事件』の判決は誤審ではないかと疑い、内務省モスクワ支局未解決事件課特別捜査官として帰郷し、再捜査を始めた。
それにしても、イワンが多重人格だったり、三男のアレクセイが妙な性癖を持っていたりと、
複雑な兄弟ですね。
しかもイワンは、行った覚えの無い土地での幼い頃の記憶を持っていたりして。
これらの事がからみあって次第に情報が整理され、フョードル殺しの犯人が明らかになるわけですが、意外といえば意外でした。
一巻の途中で読むのを挫折した『カラマーゾフの兄弟』よりも整理されていて読みやすく、面白かったです。