光原百合さんの『銀の犬』を読みました。
人に降りかかる災厄を打ち払う「祓いの楽人」の物語です。
誰とも知らぬ物に殺された楽人見習いのフィルであった悪霊。
妖精族と人間の間に生まれ、人の精気を吸って殺してしまうガンコナー。
会いたい者に必ず会える、失った夢を取り戻せるイースの街。
申し分ない幸せを送っていた若妻が、飼って懐いていた狼の子に喉笛を噛み裂かれて死んだという凶事。
王子トゥリンと婚約者ディアドラ、トゥリンの第一の騎士フィンの悲劇。
人の妬み、未熟さ、後悔、言葉足らずなどなど、被害者ばかりでなく、加害者の事情も描かれています。
とても許せるものではないものもあります。
しかし、行動を起こす前に、もっと考えれば話し合えば避けられたことを思うと悲劇ですね。
あとがきを読んでみたら、ケルトの民話や伝説を下敷きにしているらしいので、そういうものがお好きな方には
特にお勧めします。
人に降りかかる災厄を打ち払う「祓いの楽人」の物語です。
誰とも知らぬ物に殺された楽人見習いのフィルであった悪霊。
妖精族と人間の間に生まれ、人の精気を吸って殺してしまうガンコナー。
会いたい者に必ず会える、失った夢を取り戻せるイースの街。
申し分ない幸せを送っていた若妻が、飼って懐いていた狼の子に喉笛を噛み裂かれて死んだという凶事。
王子トゥリンと婚約者ディアドラ、トゥリンの第一の騎士フィンの悲劇。
人の妬み、未熟さ、後悔、言葉足らずなどなど、被害者ばかりでなく、加害者の事情も描かれています。
とても許せるものではないものもあります。
しかし、行動を起こす前に、もっと考えれば話し合えば避けられたことを思うと悲劇ですね。
あとがきを読んでみたら、ケルトの民話や伝説を下敷きにしているらしいので、そういうものがお好きな方には
特にお勧めします。